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2月1日の映画の日に見に出かけた。 夫婦で見るとよいらしいとか、キャッチコピーにつられた訳ではないのだけど、気になる映画だったので、この日夫は体が辛い状態にあったのだけど行けるというので見に行く。 観客は中年の夫婦が多かった。 久しぶりの日本映画で、字幕を必死で追わなくてよいので、その分ストーリーに入り込んでしまう。 樹木希林の演技に心を奪われた。 「梶さんを恨んだりなんてしません。私には何も出来なかった」と言う台詞。たいていの人は、いやほとんどの人は何も出来ない。梶がやったことを肯定することも出来ない。 盛りだくさんの問題が縦糸と横糸に張り巡らされ過ぎていて、内容的に欲張りすぎていると感じたし、若い判事役の吉岡秀隆は、違和感があった。 そして、彼の父親がぼけてもなお職業意識が残っているのを見るのは辛かった。もう一人の我が子と言える少年に「生きてください」と、言われたとき梶は救われたのだろうか? 私には「命」の重さをもっと思い知らされたのではないかと言う気がしている。 観客席にはすすり泣きの声が聞こえていた。
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