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「アルネの遺品」 ジークフリート・レンツ 新潮社クレストブックス
2004年02月25日(水)

15歳の少年はなぜ死を、選んだのか。

と、いう帯封に惹かれて手に取った。そして一気に読んでしまった。
一家心中ののち一人だけ息を吹き返した少年アルネ。
生きるために努力をしてきたのに最後には死を選んでしまった。
そのアルネが死んだ後に回想のかたちで書かれている。

人は絶望に打ちひしがれると死を選んでしまう。
読み進むうちにもっともっとアルネのことが知りたくなる。
でも、彼のことはあまりわからない。
聞かないほうがいいのだという意見に心のどこかで歯がゆさを感じながらやっぱり聞くことが出来ない。もっと聞くべきだったのかもしれない。

レンツは何を書きたかったのだろうか。
希望もたくさん持っていたはずのアルネをなぜ絶望で死なせてしまったのだろう。
知ることが出来るのなら、アルネのことをもっともっと私も知りたい。



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