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今、鳥インフルエンザの菌が猛威をふるっている。 為替レートが1ドル360円と教えられていた頃、つまり人々が外国へ簡単に行き来できなかった頃はこんな感染病はその昔はある場所で発生しても海を隔てた場所に感染していくことはほとんどなくその土地にのみ発生する風土病だと言う風に教わっていたように思う。 それが文明がどんどん進んでいって今ではお金さえ出せば世界中のいろんなところに誰でも行ける。 むしろ、秘境と言われる場所をわざわざ探し出してまで、旅行に行くようになってしまった。 トム・クランシーの小説では、テロ集団が細菌を培養してそれをアメリカの大都会に散布して無差別に人々を殺戮しようと計画し、もう少しで大成功するところを何とか抑えることができたと言うのがある。 以前、これらは小説の世界でだけ存在していた。と、私は思っていた。 しかし、現実のほうがもっと進んでいたのかもしれない。 現実にサリン事件があり、エボラウイルスや西ナイル熱もあった。 サーズがあり、今、鳥インフルエンザがある。 これまで、私たちはほとんど無関心なまま、やり過ごしてきたのだけど、 よく考えてみると、飛行機は世界中を飛び、車は船に乗っていろんな国に飛び出して走っている。 それらのひとつに無造作に菌が積んであったとする。自覚しているとは限らない。無自覚のままくっついている場合が多分多いのだ。 知らないからほって置いていいのだという気楽な、多分「安心」であり「無頓着」な気持ちを、知らないがゆえに「注意」し、「気をつける」方向に向かわなければならないのかもしれない。 今、空港ではたった一匹の蚊も入国させてならないと係官は毎日客席を点検していると言う。 家族やペットがいつも安心して暮らせるように。 ![]()
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