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ゆうやけは突然に   「バレンタイン」柴田元幸著
2006年08月02日(水)




ゆうべのこと。遅い散歩に出ようとした矢先、家のカーテンが金色に包まれた。
あ、ゆうやけ・・履いていた靴を脱ぎカメラを取りに戻った。

夕焼けは、突然にやってきてレースのカーテンをばら色に染めていく。

急がなくちゃと、通りまで出ようとするがあっという間に色が変わってくる。
まだ、赤いうちにと途中でカメラのシャッターを切るが電柱が邪魔をして上手く撮ることができなかった。


結局は上の写真・・・夕焼けというよりは残照という感じかなあ


ゆうべはこの写真の一番赤いあたり、花火大会があった。



新聞の書評に「バレンタイン」柴田元幸著 があった。

東大教授の初の小説集で短編からなっている。ある種のなさけなさとおかしさが尾を引く話(評者言)


最初の一篇が「バレンタイン」

路地を歩いていくと、小学生だった昔の自分に会ってしまう話だ。

そのとき僕は「参ったな」と、思う。

何回か出会う(僕が会いに行くのだが)うち小学生の彼は気がつき、悟る。

そして聞くのだ「ねえ、生きていくのってたいへん?」


書評を書いた樋口伸子さんも書いているが、もし私がそう聞かれたら、いったいなんと答えよう?

チョコなんて絶対あげれないし、たぶん、たぶん、恥ずかしくなって逃げ出しちゃうだろうな・・・・

最後の一篇は「ホワイトデー」だそうだ。


是非、読んでみたい本だ。




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