今回も映画ネタ。見てきたのは織田裕二主演の「県庁の星」 この映画を一言でいえば、「現実の地方行政でも、こう話が進めば いいのにねえ」である。
物語自体は、「もう一つの踊る大捜査線(シリアスバージョン)」と いう感じになっていて。 原作はまだ読んでいないんだけど、映画の方は、織田裕二成分が濃く なっている感じだと思う。
踊る大捜査線における、柳葉敏郎演じる室井管理官が、青島刑事を はじめとする現場の捜査員に触れることで変わっていく様と、この 映画で織田裕二演じる主人公、「県庁さん」が民間交流で派遣された スーパーの裏店長という異名を持つ、柴咲コウ演じるパートの女性に 出会う事で変わっていく様が重なるというか。
で、おそらくはこの作品の中で織田裕二は、「踊る大捜査線」の青島 刑事では限界のあった、自分で組織を変えていくこと、というのを 目指したかったんじゃないのかな。
その意味では、個人的には、この映画のラストで終わりなのではなく、 この先の続きが見たくなるんだよね。 民間人事交流で変わった「県庁さん」が、地方行政の中枢の官僚の 中でどう悪戦苦闘していきながらも改革していくのか、という辺りを 見てみたいと思うのだ。
そしてそれは、「踊る大捜査線」という作品の根幹を占めていた けれど、続編では描ききれなかった部分だと思うし。 (室井管理官は戦いに敗れてしまったように見えるし)
なので、出来れば「海猿」みたく、映画→TVシリーズになったり、 もしくはスペシャルドラマにでもなってくれないかなあ、と思うん だけど、その辺はどうなんでしょう?フジテレビさん。
踊る大捜査線の織田裕二が好きな人には、オススメの作品だと思い ます。 多分、プレミアステージみたいな、TV放送の映画枠でも気楽に見ら れる感じだと思うし。
あ、あと柴咲コウはいい味出してました。 こういう役って似合っているよねえ。
あ、あと敵か味方か、いまいちわかりにくい佐々木蔵之介のキャラ クターに萌える感じ。こっちも似合ってました。
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