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■ 広島帰省編
正月明けて、広島に帰省。 大阪でちょっとのんびりし過ぎて、同級生との新年会に遅刻してしまった。
福屋エールエール館のレストラン階へ直行。 そこには、
3年ぶりくらいに会う人達がいっぱい居た。
みんな変わってないなあ。
女のコは変わっとるじゃろ、 と思ったけど、
意外に変化が無い。
化粧はしとるがな…
むしろ俺が驚かれた。
でも、もう金髪じゃないんじゃし…
「パペってそんなんじゃったけえ?」
そんなん言われても…返す言葉は無いです、ハイ。
なんか切なくなってきて、表に出て煙草を噴かした。
トイレに行く友達に
「煙草吸うんじゃ?ヤニーズ?」
と言われた。
俺は、俺のことを知らない人間のいる輪に加わっていた…
店を出て、みんなで広島駅へ向かった。
帰りの駅前でだべっている間、俺が煙草に火を点けると、今度は女のコに
「煙草吸うんじゃ!?びっくり!!」
と言われた。
なんで?と聞き返すと、
「いや、あんたもオトナになったんじゃね、と思って」
と、彼女は答えた。
…煙草がオトナの証だなんて、そんな古臭くて寂しいこと言うなよ…
僕は、一人、心の中で、そう、叫んだ。
歯にこびりついたヤニは、すでに除去不可能だろう…
友達と別れて僕は一人、広島の街の中、徒歩で帰路に就いた。
雨の止んだ12時台の街中は、黴臭く、その辺に座り込んでいる不良青年たちもけだるそうに煙草を噴かしていた。
僕は歩きながら、レディオヘッドに酔いしれ、そしてこう想った。
『このけだるさが、僕の生きてきた世界を崩壊へと導いているのだ』
2003年01月03日(金)
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