キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 おつかれさま!

彼と会ったのは、もう1軒のバーだった。

最初は敬語で、

あとから

次第に

タメ口へと

変化した。


そうして出会って、

はや、

2年半。


そのバーテンが

店を去る日が

やってきた。


この日が来ることを

誰もがわかっていた

はずだったけど、


やっぱり寂しい。


彼女にフラれたときには

叱咤されたり、

タイから強制送還されたときには、

大爆笑してたり、

イベントがあるときには

無理矢理人を呼び出しては

べろべろに酔っ払ったり、

まあ、言うなれば

悪魔と天使の顔両方持った人でした。


でも

やっぱり寂しい。


この人がこれから先

このカウンターに入ってシェイカーを振ることは

ほとんどない

のだ



思うと。



本当にお疲れ様でした、こうじさん!

2003年09月13日(土)
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