今年5月に、ある大規模中学校の先生に、部活動のための校庭が狭くて困る、面積、施設も小規模校に比較して何ら配慮がない。と、お話があった。具体的に、どこのクラブが大変かうかがうと、テニス部らしい。90名以上いる部員に、コートは2面。到底、ボールを打たせることなど出来ないらしい。とは言っても、周辺に土地はないし、あったとしても、いぬぶしには、そこを大田区に買わせる力などない。 さあ、どうしよう。何もないところから、なにかを見つけたり、作るのは楽しい。 あるじゃないの。区内にある、区営テニスコート、あいていれば中学校の部活に使ってもらおう。早速、5月に公園を所管する係長さんに提案した。曰く”あいている時なら問題ないので、教育委員会から依頼状を出して”と、なんだ簡単じゃん。ところが、喜び勇んで、教育委員会の担当者が、この係長さんのところの出向くと、話しが違う。”やはり、区営テニスコートは、一般区民のものなので、学校に無償はまずい。ましてや、部活は学校主催行事ではない”と、例の、お役人得意の、”出来ない理由”のオンパレードだ。おう、そうきたかい。使用細則に、区の行事はタダと書いてあるじゃないの、部活の最終責任者は、誰でしょね。部活でケガしたり、事故があったら、保護者が訴訟する相手は、大田区長でしょうに。つまり、部活は、最終的には、大田区長が”主催”していると、解すべきだ。と、まあ、いささか無理はあるが、兎に角、使っていない区有施設を、学校に使わせて何が悪い、と意気込んだ。すると、今度は”各地域行政センターの長の意見を聞いて”ときた。わかったから、早くやってくれエ。それから、3ケ月。どうなりました。と、所管の課長に電話すると、”ようやく各センター長の合意がとれまして、今、教育委員会からの依頼状を待っているところです”と。お〜お、やっと、5月のスタートの所まできたか。かくして、同じ庁舎内にある、大田区の部局同士が、依頼状を出し、その依頼状に基づき、同じ大田区長が管理する、公立中学校が、区立運動場を使用することにつき”前向き”の検討が始まった。試しちゃいないけど、区長が、同じことを5月に言ったら、多分5月末からは実施されたろうな。首長は偉い!
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