| 2002年10月01日(火) |
結論常に先にありきのお役人社会〜議会編 |
今日は、区議会都市整備委員会である。まずは、委員会では、本会議に付託された議案のうち担当する(所管事務という)分を、審査して賛否を問い、その結果を本会議で報告する。本会議では、この委員会の結果(原案に賛成か反対か)につき、賛成か反対か、各議員が意思を表明し、議会としての態度を決めるしくみになっている。本会議で、委員会の結論がくるがえされることは、構造上ありえないので、結果としては、委員会での審査が重要になる。構造上というのは、自民党15名(議長はmのぞく)、公明党12名は、個人の意見ではなく、”会派”として、立ったり(賛成)、座ったり(反対)するので、この28票で常に決定する。そして、この2つの大会派は、各委員会に委員がいるので、その委員が、委員会で賛成したもの、又は、反対したもの(もちろん、事前に会派内で打ち合わせ済み)には、その結論に従う訳だ。この都市整備委員会は、委員長を除き9名、自民3名、公明1名、共産2名、社民1名、そして自由党の私1名である。共産2名と、社民1名は比較的近いので、3票、自民、公明は、最大与党で4票、すると、最後の1票の、いぬぶしが重要なのだが、そうは問屋が卸さない。もし、私が共産、社民の方について、4対4になっても、賛否同数の場合は、委員長が決する、とあるので、公明党の委員長の結論は決まっているので、5対4に、常になってします。しかし、役人にとって、賛否同数となるのは心臓に悪いらしく、そうなりそうな時は、事前の”ご説明”が熱心だ。今回も、がけ整備資金あっせん条例の廃止案がそのケースだ。がけをなおす区民に資金をあっせんする条例だが、ペイオフで、その資金を銀行に預けるのが心配なことと、利用がすくないことにより廃止したい、との理由だ。しかし、廃止理由の文章が、語尾も”です、ます”も統一されていないという、稚拙なものだし、ペイオフで不安だという理由も、預金先は、我が国屈指のM銀行なので、ほとんど、とってつけた理由にすぎない。議会をなめるなよ、と、反対してやろうかと思ったが、上記の構図になるのは明白。”もっと、まじめに廃止理由くらい書け、代替案をつくり、がけ整備がなされない事態は防げ”との要望を添えて賛成した。次に出てきた区民からの、吸殻ポイ捨てに罰金をとの陳情は、役人から”いかにして出来ないか”の説明があった。そこで、千代田区で本日から実施するようだが、なぜ、大田区ではできないのか、問うと、またmた、出来ない理由のオンパレード。兎に角、一度”やらない”と自分(課長級)や上司が決めたことは、議会だろうが、テコだろうが、変えない、これが、役人の発想の原点である。これを、柔軟な発想に変えると、役人村では”村八分”になってしまうのであ ろう。かくして、唯一の区民派を自負する議会の一匹狼、いぬぶしと、役人の攻防が続く。To be continued.
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