いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年10月25日(金) 訓練召集を命ずる〜航空自衛隊防空指揮群へ出頭

いぬぶしは、少年時代、父親が亡くなったこともあり、航空自衛隊18期生徒として、国費で高校を卒業させていただいた。1学年定員100名(現在は50名)で、全寮制、食事、制服、授業料もタダ。国家公務員として給料、ボーナスまで出る。朝6時から夜10時まで、気の抜けない生活だったが、何をやっても大丈夫、という自信と、得がたい同期生の友人を得た。その後、自衛隊に残らず、米国へ貧乏留学(遊学?)に出かけてしまった。このお詫びと、郷愁の念とで、全国800名いる、航空自衛隊予備自衛官となった。この制度は、我が国に重大な脅威がおこりうる、と内閣総理大臣が防衛出動命令を下した場合、現職の自衛官に復帰するもので、陸上自衛隊では、確か15000名の予備自衛官がいる。そして、年5日の訓練召集に出頭しなければならない。今日は、その初日だ。防衛庁長官名の命令書をもって、東京都府中市にある、航空自衛隊防空指揮群に出頭する。ここの通信電子隊電子情報小隊に所属する2等空曹(旧軍の軍曹)が、これから3日間の私の身分だ。手当ては、1日7800円他に3食がつく。ただ、本当に防衛出動が発令されると、困った問題が起きる。現職自衛官は当然、国家公務員である。国家公務員は、公職選挙法の規定により議員になれない。つまり、発令と同時に議員は失職してしまうのだ。全国に約300名の自衛隊OB議員がいるが、この問題は、有事法制でもまったく論じられていない。さてさて、その日がきたら、議員を失職するか、自衛隊に辞表を書くか…失職だろうな、きっと。


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