いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年11月27日(水) 荒れた中学校〜保護者説明会

今日は、定例議会を終って、ある区立中学校の保護者説明会に出かけた。会場せましと集まった保護者を前に報告されたその学校の実態は戦慄的ですらあった。授業中学校内を俳諧するもの、延べ40名。タバコを取られて激怒してガラスを割る。注意した教師に、”ウゼ〜んだよ、刺すぞ、殺すぞ”。”てめえがいるから教室はいらねえんだよ”と、暴言、時には暴行もあるという。地域の祭りなどでは、泥酔して大股を広げての喫煙宴会。教員が体罰をすることができないことを知ったうえでの行動だという。まじめに授業を受けているこどもたちからは、”なぜ、あの子たちばかり面倒みるんだ”との不満もでているという。授業のない教員が校内を見回るが、相手の人数が多いと対処できない。本来の進路指導や、授業準備ができない、と、悲痛な教員からの訴えが続き、正に聞く耳を疑ってしまった。さらに驚くべきことに、そのほとんどが女子生徒だというのだ。ほとんどのケースは家庭に問題があるようだが、親達は”教育のプロだからなんとかせよ””うちだって、心理の先生と連絡をとっている”など、当事者意識に欠けているようだ。だからといって、”家庭のせいだ”と言ってしまうと、その家庭との細い糸が切れてしまうのでいえない、とのこと。学校中の教員の悲鳴と、苦悩がにじみでる会合で、本当にその真摯な姿には敬意を表したい。私は、その席で、3つの提案をした。1つは、暴行、器物破損など、犯罪行為については、躊躇せずに警察へ通報すること、2つめは、PTAの保護者が当番制で校内を巡回すること、3つ、その生徒たちに”自分達が必要とされているんだ”という体験を養護学校などのボランテイア活動を通じて感じさせること、である。1つめについては、生徒を警察へ売るのか、という意見もあろうが、規則をやぶれば、責任をとらなければいけない、ことを、犯罪初期において教えることは、将来の重大犯罪を防止する意味でも必要だと思う。どうも我が国は、加害者(この場合は問題生徒たち)の人権を重視しすぎて、被害者(今回は、教員や、マジメな生徒たち)の人権(教育を受ける権利、など)は軽くみられる傾向にある。この学校の健全化と、問題生徒たちの更正を祈りながら家路についた。


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