いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年01月16日(木) 暴力事件についての保護者会におもう

本日は、暴力事件が発生した中学校の保護者会があった。体育館のイスを埋め尽くす保護者の数は、その関心の深さの表れだろう。パソコンと、スクリーンを使って、事件の背景、経緯、被害、加害生徒の立場など、大変工夫された説明があり、また、学校の指導の問題点については、校長自ら率直に謝罪されことなど、評価できる保護者会であったと思う。ただ、質問、提案の時間では、”子供のクラス名前を名乗ってから発言を”との司会の言葉には、異議を申し述べた。(氏名をもちろん名乗ったが)教員が想像する以上に、保護者の”人質意識”は高く、先生や学校に何か言ったら、子供の成績に影響があるのでは…と、本気で危惧しているのだ。まして、多くのお母さん達は、大勢の前で発言する機会も少なく、”名乗ってから”といわれたら、それだけで引いてしまうだろう、と思ったのだ。幸い、会場から拍手があり、学年を名乗るだけに改められた。また、説明の中で、新たな問題点も見つけることができた。それは、事件の前に、生徒達が集結していた駐車場に、近隣の通報で警察官が駆けつけ、退去させているのだ。この段階で警察官の適切な処置(学校に通報、保護者に通報、交番で事情聴取など)があれば、事件は未然に防げたのではないか。また、移動した場所で暴行を始めたところ、周囲に人が増えたので場所を又、移動したとのこと。この”周囲の人”は、中止させるなり、警察、学校に通報することは出来なかったのだろうか。”我関せず”の社会風潮には、驚愕してしまう。問題行動の予防には、こうした地域の目、協力も、極めて重要であることを痛感した。今後PTAからも、保護者に対して具体的な協力依頼が提示されるようで、この不幸な事件をきっかけに、あらゆる関係者が、おのおのの立場での問題点を見直し、連携して良い学校にしていくことを期待したい。さらには、今回の事件の加害者、被害者が全員笑顔で登校できる日が早く訪れるよう祈りたい。また、余計なお世話かもしれないが、議員として、制度としての問題点、区としての支援策など考えていきたい。本日までの関係者のご苦労に深謝!


 < 過去  INDEX  未来 >


いぬぶし秀一 [MAIL] [HOMEPAGE]
 
↑今日の日記は気に入りましたか?
My追加