いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年01月17日(金) そんなにいじめないでね!信用金庫さん

今日も朝から忙しかった。午前中は、街づくり研究会の一員として、区長への提案説明。昼に人と面談し、午後は区内のゴミ屋敷のおばあちゃんの所へ。そして、大手町の大手電機メーカー子会社であるクレジット会社へ、元自宅についている抵当権の抹消書類をもらいに出向く。これは、一昨年まで経営していた会社がリースしていたデジタル電話交換機などのリース料の保証人に、私個人でなっていたもので、会社がない以上、リースの必要もないが、支払う原資もない。そこで、元自宅を売却して信用金庫の住宅ローンや、未払いリース料も返済することにしたのだが(12月の日誌参照)、信用金庫の抵当権とともに、この会社の抵当を消さなければ売れない。買主側から頂いた手付金から、リース料の残額を支払い、必要書類をもらう。よし、これで準備OK。買主側の不動産会社に連絡をして、来週月曜日14時に決済の約束をする。その報告を、こちら側の信用金庫の次長にすると、とんでもない答えが返ってきたのだ。”月曜日には出来ません。リース料を全額返済したことを本部が承諾しないのです。リース料相当分は、どこかで用意して、当方の返済額を増やして欲しい”というのだ。この信用金庫とは、支店開設以来20年の付き合いで、支店の交流会の役員を務めたり、月末には残高増加に異常な協力をしてきた。だからこそ、買主にも、この信用金庫で住宅ローンを組むように紹介したのだが…この信用金庫の前任の次長とは一年も前から、売却して返済の打ち合わせをし、取り組んできた。この元自宅のローンは、売却額で完済となり、若干余る。それは、この信用金庫に残っている借金の返済にまわしてくれるよう合意していたのだが、もっとよこせ、というのだ。そして、この次長さんが白々しく言うのは”こちらも誠意をもってやっていますので…”決済前日の夜6時という時間に、本店稟議で”NO"を宣告して”誠意”と聞いて、思わず怒鳴ってしまった。なめんなよー!と。日本中の多くの中小企業の社長は、窮地に落ちいっても、誠意をもって返済しようと苦しむ。そこで、金融機関の豹変ぶりに驚くのだ。会社が順調の時は、いらない金まで借りろ、借りろと、ネコなで声。厳しくなって、条件変更や、追加融資をお願いすると、回収に必死になり、鬼と化す。なんだ、金利が安いだけで本質は商工ローンとかわらない。そして、段々と社長はしたたかに変身し、返せる金も返さなくなる。結果として、我が国の不良債権の額はうなぎのぼりに増え、経営者の自己破産が増えるのではないだろうか。次長さん、よろしくね!でも、あなたの信金だけは、子々孫々、親戚縁者、絶対預金させないぞ。そういえば、この信金の支店が出来た時、地元では”雨が降ったら、傘持って逃げる”とウワサされたっけ。本当だったんだ。ちなみに、この信金、金融庁お得意の自己資本比率は、えらくいい。それもそのはず。預金対貸し出し金の比率が60%台なのだ。つまり、集めたお金の6割しか貸し出していないから、自己資本率はあがる。中小金融機関は、皆、預貸率80%を超えているぞ!


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