禁断の実に手を伸ばしそうになった。
最終的には誘惑より、眠気が勝った。 深夜タクシー帰宅になるほどの激務の勝利。
それでも、その実に触れたいと、 触れてみようかと、迷うのはそれなりに快感だった。
禁断の実は、私が望んだから現れた。 『そういうこと』を私は期待して、甘えた言葉を吐いた。
そういう匂いに敏感な生き物が集まった。
オファーが1つだったときには迷ったけれど、 ちょっとした時間差で次々とオファーが来たときには 少し笑った。
そして多分少し元気になった。
いつか私は禁断の果実に手を出すかもしれないけど、 それはきっとそんなに悪くないことなんじゃないか。
抽象的な話で恐縮ですが、そんな週末でした。
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