蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




病は気から
2003年01月14日(火)
病院に行ってきました。

「食中りじゃなくて、腹から来る風邪だね」

だそうです。
風邪の腹痛とは痛さのレベルが違ったぞ、
とは思いつつ、
だからと言ってその痛さを口で表現できないのが、
大変もどかしかったです。

まぁ、それはさておき。
話は遡りまして、
腹痛進行中の昨日のことであります。

身体中の水分を出し切ったと思うのも束の間、
すぐさまトイレへ駆け込むという行為を繰り返した結果、
僕はわが身に”脱水症状”の危機を感じていました。
みのもんたが司会やってるテレビ番組で、
DEADだ、ALIVEだぁって、
なんかそんな番組があったじゃないですか。
正式な番組名は覚えてないんですが。
その中で、以前、
「食中毒の対処法」ってのをやってたんです。

なんでも食中毒の時は、
下痢止めも冷たい水も、
かえって飲まないほうがよいとかで。
そういう時は、
胃からでも水分として吸収される、
スポーツドリンク(生理食塩水)が良いらしいんです。
これで”脱水症状”は回避できる。
ALIVE!!



耳元ではっきりとみのもんたの声を聞いた僕は、
腹を抱えながら母に、
「コンビニでスポーツドリンクを買ってきてくれぇ」
と訴えました。
時ならぬ”おつかい”を命じられた母は、
「わかった、買ってくる」
とすぐに了解してくれたものの、
こんな時に限って肝心の小銭が見つからない。
仕方なく僕が自分の財布から千円札を引っ張りだし、
手渡しました。
こうして母さんは元気に出かけていったのです。



近所のコンビニで買い物をするには、
やや時間が掛かりすぎではあるまいか、
と思い始めた頃、母さん、ようやくの帰宅。
「はい」と手渡された袋を覗くと、
ポカリスエットのペットボトルと、
なぜか、クリスピーサンド(アイス最中みないた奴)。
「何、コレ?俺、今こんなん食ったら即死なんだけど…」
と問うと、
「ああ、それわたしの」
と広島弁訛りを交えながら切り替えす母。

考えてみれば、
普段あまりコンビニで買い物をすることのない母。
居並ぶ商品群に、
「あんな物もこんな物もあるのか!?」
と目を奪われたに違いありません。

そして買ってきたのが、
よりによって
アイス

病人の金で個人消費を行うとは一体どういうことだ、
と力なく糾弾すると、
母さん、なぜか開き直り、
「だって食べたかったんだもん」
と来やがりました。



僕には
ポカリのペットボトルを抱え
ヨロヨロとベッドに戻ることしか
できませんでした。

愛情たっぷり
りぽびたんでー。
変なオチ…




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