蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




もなかのなか
2003年10月31日(金)
先生 あのね。

今日はお母さんがお出かけしてて
夕飯の支度が遅くなりそうだっていうから、
近所の仕出し弁当屋さんから、
お弁当を取ることになったんだ。

そのお弁当にね、
「あさりのお吸い物」が付いてたの。

普通は粉末をサラサラーッとお椀に落として、
お湯を注いで、はい出来上がり、だよね。
でもね、
今日のはちょっと変わってて、
なんか「もなか」みたいな物も同梱されてるの。



↑「アサリ型のもなか」だと思いねぇ

吸い物に「もなか」?
さっぱり意味がわかんなくってさ。
配達のおじさん、何の説明もしてくんなかったし。

まぁ、お吸い物にもなかを入れるわけないから、
きっと、「アサリの吸い物」だけに、
アサリの形をしたお麩かなんかで、
「具」として使ってくれって意味なんだろうなぁと解釈して、
お湯を注いだお吸い物に「とぷんッ」と投入したんだ。

そんなこんなで、夕飯の準備完了。

まずは、さっきから気になって仕方がない、
「アサリの吸い物〜もなか入り〜」を早速食してみることに。
きっと汁を吸いこんだアサリ型のお麩が、
磯のかほりを醸し出しつつ、ふんわりとした食感で…

ぐじょ


ブホォーッ!
マ、マズゥッ!!

なんじゃい、こらぁっ!?


食感は、まさにふやけた「もなか」。
というか、
よく見ると、「もなか」の中に乾燥具材が…。
しかも、「もなか」がふやけきれてないから、
中の乾燥具材はほぼ、乾燥状態のまま。

先生、
全然食べられる準備整ってないであります!

なんかね、
お湯を注いで10秒しか経ってないカップ麺を、
勢い良く口の中に放り込まれたって感じ。
うわーい、こんな珍しい経験ができて、
僕ちゃん、とっても幸せー。

…。




食べ方の説明ぐらい、
袋に書いとけや!ゴルァ!(゚Д゚#)
おもいっきり乾燥アサリ飲んじゃったぞ。


配達のおやじも一言ぐらい説明して行けよなー(泣




My追加



設計*しゑ(繊細恋愛詩)
感謝→HP WAZA !
素材著作権且感謝→M3