翠の日記

2002年06月03日(月) 『スサノオ』

 まさに悪のヒーローだった。
 新感線の舞台は「犬夜叉」に次いで2度目だが、この独特の劇世界は、ハマったら逃れられない。何度観ても面白いのだ。
 冒頭バイクの爆音とともに、「鉄の翼空を駆け、鉄の馬で地を駆ける〜鋼の軍団がこの地上を制す」と歌われては、思わず「かっこいー」と叫ばずにはいられない。
 その悪の軍団「オロチ一族」に対抗すべく、神剣スサノオを探す3人の娘たちの掛け合いも楽しいが、突っ込みも入れたくなる。
「燃えるような恋もしてないのに、死んでたまるもんですか!」って…、
 クシナダ! 命懸けで剣を手に入れるために行動をともにした婚約者のカゼヨミの立場は!? 親の決めた婚約者なんか、問題外かい? さすが卑弥呼の娘。
 オロチ一族の末娘、タケハヤ! 尊敬していた兄に「俺の女になれ」と言われた、その展開はどうなるんだ!? よく、愛と憎しみは裏返しっていうじゃないか!
 エンディングは次の章への幕開けを予感させるもので、悪は滅びないのだなと、妙に納得してしまった。


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