翠の日記

2002年09月23日(月) 『愛の嵐』

 といっても、昼のTVドラマではない。いえ私が、観る前に内容はそれっぽいのを想像してたので。
 シリアスで暗い話だと思っていたら、現代的で、ところどころに入る笑いが、深刻な状況を滑稽に変えて、面白かった。
 兄弟と、弟の思い人(朱美)、その彼女の思い人(千恵)と、登場人物4人のシンプルな舞台で、弟が兄に協力してもらい、朱美の恋を成就させようと画策し、地下室に2人別々に監禁して〜という話(かなぁ)
 この兄弟が本当にバカ兄弟!と言う叫びたくなるバカっぷり。兄ちゃん、そんなに弟が可愛いかー?と心の中でうなってしまう。まあ、兄弟して地下室で人と会わない生活していれば、自ずとそうなるんだろうけど。
 それに比べて、女は何て現実的。途中もしかして、朱美が部屋に残ってくれるんじゃないかと期待させておいて、「現実なんてそんなもんよ」とあっさりと引き上げてしまう。
 結局兄は現実世界に出ていくけど、弟は観ていて最後までわからなかった。(私だけ?)そう、最後の最後、カップ麺にお湯注ぐまで…。
 そして、しみじみ、女優って綺麗なのね。TVではおばちゃんにしか見えない高田聖子(=朱美)が綺麗だったわ。肌を結構露出しても、ハリがあるし、前田昌代は若いので言わずもがな。
 それに比べて男どもときたら、顔は良いのに、何なのそのたるんだお腹は!(人のことは言えない)脱ぐならもっと鍛えなさいよー。でも、設定が設定だから、あえて鍛えなかったのよね、と納得させる。
 演出も驚きがあって面白かった。きっと円形劇場を使う演出家って、意気込みが違うんじゃないかな。観客に囲まれた閉鎖的空間をいかに見せるか、腕の見せ所って気がする。
 再演かかったら、また観に行くかも。


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