4時間という長い舞台だったけれど、休憩が2回入ったので、それほど身体は疲れなくて良かった。(もう年だから…)大地真央を観に行くとミュージカルではなく、いつもスタンダードプレイになってしまうのも不思議だな。 この時代はやっぱり衣装が豪華で見ていて楽しかった。傘のように広がったスカートは座るときどうなるんだろうと、いらぬ心配をしてしまうほど。中の骨?はやわらかい素材で自然に曲がるみたい。 最も素晴らしかったのは、白椿を模したもの。着ている時間が短いのがもったいない。今回の衣装は10着で少ない方だそうだが、1点の品質が高くておつりがきそう。あぁ、私ってば、なんて庶民的な考え方しかできないのだ…。 椿姫は読んだことがなくて、勝手に「舞姫」と「風と木の詩」が混ざって記憶されていた、ははは。根底に身分が関係してくる悲恋って似てるから、それほど違いはないと思ったけど、この舞台のマルグリットはかなり幸福だったような気がする。結局、誤解は解けて愛する人の腕の中で死んでいけたんだもの。 まだアルマンと出会ったばかりのころ、ずっとつきっきりで看病すると誓うアルマンに「あなたのずっと(永遠?)よりは長生きしそうですわ」と言い返すのが、刹那的で哀しいセリフだったな。 花道のすぐ下の席だったので、目の前に立たれると、本当に大地真央って顔が小さい。衣装が衣装なだけに、ビスクドールのように見える。そして、赤坂晃ってなんて足が長いんだろう。ジレー伯爵って1場限りと少ないのに、岡田真澄の存在感ってすごいし。舞台って見栄えが重要だからなぁ。実感…。
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