2003年12月13日(土) |
麗らかな陽気の中で天に |
先週末に見舞いに行った祖母が亡くなり、今日見送りが終わりました。 訃報を聞いた瞬間、見舞い行って会えて良かった〜と思う反面、見舞いに行ったからか?とも思ってしまいました。 おそらく私は、この一月で近隣に住んでいながら見舞いに行っていない、最後の人間だったような気がします;その間母は毎日、妹は4度ほど、私と1.2位を争う父すら行っていましたから; やはり、ムシの知らせってことでしょうか。 でも、従兄弟は更にすごくて、仕事先で花(しかも大輪の白百合)が売っていたのでそれを何の気なしに買ってきたら、部屋に祭壇が備えられる前の祖母のための花になってしまったそうです。入院した日も同じように、病室の花になっていたそうで、「おまえの花は、またばあちゃんための花になるなぁ」と、言われたとか。
葬儀は土地によってしきたりが様々なので、微妙な近さの親戚だと気を使うのですが、今回驚いたことが少々…。 日取りも決まって、さあ寺に坊さんを頼もうとしたら 「通夜はともかく、葬儀の日は大掃除が始まりますので、午前中は人を避けません」 と、寺から返事がきたとか。さすが、初詣にかけてる寺は言うことが違う; さらに、 「クラウンか同等以上の車3台で迎えに来てください」 はあぁぁ〜〜。んなに何台も車を用意できっかいっ!! 一人で良いから朝来てくれ! と言ってみると、 「そういうわけには行きません。格式というものがあります」 ………。 ちなみに、町内に駅すらない、田舎の農家ですから;
しかし、そんなすったもんだも去った後、麗らかともいえる今日、数人の導師さまの荘厳な声に送られて、ちんまりと可愛らしく薄化粧された祖母は、空へと旅立ったのでした。
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