友人宅にお邪魔している
昨日 子供たちを車に乗せて ドライブをしてくれたとき 道に もぞもぞと動くものを発見
・・・・雛が 歩いていた 「もう少しで引いてしまうところだった」 らしい・・・
見た様子だとボロボロで このまま弱って死んでしまうかのように見えた ところが子供たちが 蟻やら小さな蛾やらを くちばしに持っていくと 食べる 顔のほとんどがくちばしといえるくらい大きい・・・ すごい食欲だ 食べていない間 ずっとピィピィ鳴いている
不思議なもので 与えるものを食べてくれると 母性がくすぐられる・・・というのだろうか すっかり情が移ってしまった 子供達はすっかりのめりこんで 母鳥のごとく 生餌を運んでくる みみず 蛾 蟻までも 虫といえる虫は すべて与えてみているらしい さすがに暑い日中になると 虫は涼しいところへ引き込むらしく 「虫がいない・・・」と嘆く 川で捕まえたかにが ご飯粒を食べたと喜ぶ子の声に 「ご飯粒をやってみたい・・・・」 と言い出した なにが違うのか どこで違いがわかるのか 雛にとって ご飯粒にはまったく魅力がないらしい ・・・この雛どうしようか・・・ 森の中に置いてこようか このままもう一度居た所に置いておこうか 相談の結果 我が家で引き取ることになった ことのほか生き物好きの娘が 虫を取るのもうまいし 雛から離れないのも選ばれた理由らしい
やるだけのことはやってみよう 駄目なら駄目で それも学ぶものがあるかも・・・ あまり大きな希望を持たず ゆったりとした気持ちで引き受けようと思った 明日から 雛騒動のはじまりだ
いのち
ただ鳴くだけで
逃げることも
飛ぶこともできず
儚く小さな命が
手のひらにある
この命
まるで任されたように
「守りなさい」と 聞こえた
いのちがここにある
この小さな運命と 課せられた大きな責任
見えない何かに
祈る思いが沸いてきた
|