小学校の成人教育委員の企画で 陶芸教室がありました 同校に通う生徒のご両親が 陶芸家で 教えていただけるのです この方 私の職場の陶芸教室の 先生でもあります
簡単な説明を聞くことになり 先生の机を囲みます ざっとさわりだけのようですが いきなり奥の深さをひしひしと感じました 大きな粘土の塊が 机の上にビルのようにひっそりと立っています それを料理するかのように 希望の形と大きさに切り分けていきます 針金だったりちぎったり 魔法のように 小さな粘土薄い粘土 丸い粘土が生まれてきます 全然考えていなかった私は 大慌てで何を作ろうか頭の中でイメージします 「ビールグラスはこんな感じね」 (おおっ!焼き物でビール飲むと美味いんだよねぇ) 「お茶碗とか湯飲みとかもできるよ」 (いいなぁ ご飯が美味しそうだよ お茶もいいねぇ) 「花器なら瓶に巻きつければ簡単よ」 (素敵じゃない!いつでも花を飾っておいたりして) 「お皿は葉っぱを使ったり 大皿は好きなところに淵を作れば 簡単よ」 (おおおお お客さんにお菓子出したいよ) 「くりぬきすれば ランプシェード 明かりが漏れて素敵なのよ」 (・・・・欲しい それ) こんな感じで どれも作ってみたいのです で とりあえず 煮物鉢に希望を固め 取り掛かります 「絶対に空気を入れては駄目 入ったら替えてあげます」といわれていた やってはいけないことを早くもしてしまい 『あぁぁぁぁぁ!空気が・・・・』 と騒いだら 「私もみたい」と前の人 それから大笑いしながらの鉢作りになりました ボールを裏返して碗ぐりの型を取り ひっくり返して型押しをしました まぁ・・・単純に考えても 柔らかい粘土を碗ぐりになんてできないですよね そのとおり 碗ぐりは飾りの型押しをつけている間に 気付かないくらいゆっくりと 引力に逆らえない・・・といった感じで 下膨れになっていったのです 『・・・いつのまにか・・・底が・・・広いの・・・』 「あらぁ でも煮物も盛れるし 水鉢にもなりそうね 私のもそうなの ははは」 『素晴らしい!多目的皿ですよ けんざん入れて生け花活けられそうだし そうだ!いっそのこと めだか飼っちゃいますか!』 あーーーっはははははは と まぁ 終始盛り上がった2人でしたが 焼き上がりが楽しみですね といった裏で こんないい加減でよかったのか・・・ と 反省もしつつ 思いがけなく楽しいひと時を過ごしたのでした
先生の一言 「・・・この大きさだと 1つだけ別の日に焼くようね」
ご迷惑をお許しください よろしくお願いいたしまする・・・
|