くるくるくろりくくろにくる
いんでっくす|ふるいの|あたらしいの
2003年01月14日(火) |
ナーバス小僧奮闘記(完結) |
■前回までのあらすじ■
誕生日直前に歯の詰め物が取れてしまい、2大天敵である歯医者の扉を開けたクリスマスイブの苦い記憶も消えやらぬ1月6日。 二度目の通院日であるこの日、ナーバス小僧の姿はK歯科医院にはなかった。 ベーグルが食べたかったと言う理由だけで予約をキャンセルしたのではない事は周知の事実であったが、ナーバス小僧が超ナーバス小僧へと 変身してしまうのが怖く、諭すものは誰も居なかった。
そして1週間が経った。
★ナーバス小僧と暴動 朝からゲンナリである。 JRが止まっているのだ。 電車の中にも人。ホームにも人。そして事態を知らない私鉄乗り換え組が次々とやってくる為、 駅は初詣も負けじの人洪水なのだ。 このままではホームに佇む場所すら無くなると思い、私鉄乗り継ぎ作戦を展開する為改札へ上る。 振替輸送切符を貰うのにも一苦労。もう会社に行かなくてもいいよね?って思うほど一日分の体力を使っちまったぜ。 そんな中遅延証明書が発行できない旨のアナウンスが流れたからもう大変だ! 殺気立ったリーマン、ヒステリックなおねーちゃん、泣き叫ぶ子供(嘘)、みなが駅員に食って掛かる。 手近にベンチでもあったら絶対に投げてるよな。 あれほどの怒号、罵声をライブで聴くのなんて初めてのことじゃなかろうか?
一度何か天災が起こったときはどんな状況でも群集からは離れようと心に誓う。怖いって、本当に。
絶体絶命都市(PS2)でイメージトレーニングは完璧だ!後は体力…( ̄~ ̄;) ウーン
★ナーバス小僧と胃痛 気が付くと午後5時を回っていた。 夢中で仕事をしていたらしい。 きっと何かを忘れたかったのだろうか。既に朝の暴動騒ぎなんて遠い過去のことだもの。 しかし、午後から微かに疼いていた胃がこの時間になってはっきりと神経性胃炎の状態へとランクアップした。 又かぁ…
何度こんなことを繰り返せば気が済むのだろう。
己の不甲斐なさに落ち込みつつもその素直で正直な身体機能をちょっと可愛いと思う。
★ナーバス小僧と「地上の星」 13階段を昇るような面持ちでK歯科の階段を上がったのは予約時間15分前だった。 前回よりは落ち着いているのか? ま、胃と心臓が交互にキューキューしているのがわかる程度に冷静だと言うのか。
他の予約が無かったせいか待つことなく診察台に。
上の歯って診察台を水平以上に倒すんだよなぁ。頭下じゃん。ああ、今地震が起こったら怖いよなぁ。 などとよりいっそうの状況を想像し、今目の前にある困難を容易なものにしようと試みる。
と、BGMからプロジェクトXのテーマ。
そのときくろりくは思った。 「やってみよう」 K医師の近づいてくる足音に促されるように決意は自然に溢れていた。 「やってみよう…」 静かに拳を握った。
てなナレーションが頭を駆け巡りしばし妄想の世界へ。
★ナーバス小僧と勝利宣言 ものの数分で型を取る。 つーことは来週埋め戻し作業だわよねー やった! 1本は来週完了だ!
一日の重い気分が晴れ渡るように浮かれ出す。
あまりの浮かれ気分に夕飯食うのを忘れてみた。
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