くるくるくろりくくろにくる
いんでっくす|ふるいの|あたらしいの
ジャンキー錯覚騒動の興奮も冷め遣らぬ木曜日。
退社後、同僚と他愛無いお喋りをかましつつ駅までそぞろ歩き。
ホテルのロビーとショッピングアーケードを横切るお帰りルートには、ホテルならではの宝飾店。 たまには覗き込むこともあるショーウィンドウの前に何やらお遍路さんのような井出達の小柄なご夫人を発見する。
お喋りに夢中な同僚二人から視線を外し、その一種異様な雰囲気を醸し出すご婦人に釘付けとなる。
何故か?
ご婦人はその宝飾店のウィンドウを拝んでいるからだ。
拝む?
ダイヤかエメラルドかルビーか何だか判らないが、そんな物に向けて両手を合わせ深々と頭を下げている行為は拝んでいる以外に何なのだろう。
百歩譲って「あれが私のものになりますように」ってな吹き出し付なら絵にならなくも無いか…
しかし、さらに驚愕したのはそのご婦人の背中に書かれた文字だった。
「公認会計士十八番」
わけわかんない。が、春だからと納得する。
個人的には良いものを見たなと思う。
因みに「公認会計士十八番」は達筆な筆ペンもしくは筆で縦書きにされておりました。Tシャツロゴのように横書きじゃー御座いませんがな。
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