くるくるくろりくくろにくる
いんでっくす|ふるいの|あたらしいの
ゴーストシップを見ました。
オカルトホラーですが、良い方に想像を裏切られ、面白かった。 なんか低予算をコンピュータ技術でやっつけたようかイメージがあったんだけど、本当にゴメンなさい。大きな誤解でした。 ミニチュアセットとか駆使して結構金も技術もかかってるんですね。 とかいいながら、調べたら、やっぱりギャラを押さえた低予算映画っていう扱いらしい。(でも40億っすよ。ああ価値観の違う方の台詞は怖い怖い) 確かにギャラは低いだろうねぇ。だって二人しか知っている顔が無かったもの。 つーか登場人物が少ないからしょうがないか。
一目見て、こいつ主人公決定!と誰もが(NHKドラマフリークならね)思うジュリアナ・マルグリース(ERのハサウエィ看護婦長だい)。 いでたち、立ち居振舞いがトゥーム・レイダーのララ・クロフト調で、案外彼女の方がアンジェリーナ・ジョリーよりリアル感が出るんじゃないか?と思わせる。(ヒットするのか?とかは又別の話だ) サルベージチームの面々がどれも有名どころじゃないにもかかわらず(ガブリエル・バーンは有名かな?)いい顔してるのもポイント高し。
何より、この手の映画にありがちなスプラッタ要素の殺人シーンが結構あっさりしてるのがオイラは気に入った。 「あ、あ、あ、あ〜この先絶対こいつ死ぬ、死ぬ、死ぬ〜あーーーーだから死ぬっていったんじゃん!」 みたいな心臓痛い長丁場が無いのがいいんすよ。
悪く言えば『ここぞ!』っていうオカルトホラーの見せ場(手垢まみれなんだけど)を思いっきり切り捨ちゃったって感じかな。
だからゴーストの登場も思わせぶりに思わせぶりに引っ張らない。 「え!?もう?」 みたいすぐに映像として認識させてくれる。
それで面白いのか?ってつっこまれそうだけど、楽しかったんだものなぁ… しょうがないよね。
最近はねぇ、こういう映画はゲームで体験しちゃっているから(バイオハザードとかサレントヒルとかね)、ベタな脚本・ベタな演出・ベタなカット割じゃ面白くも何とも無いのよ。主人公として作中に参加しての臨場感には叶わないもの。
よっぽど感情移入できるナイスな主人公を作り上げてもらうか、ゴーストシップのように一歩引いて俯瞰で見ることを良しとしてくれる映画にするかでしょ。
あ、で、最後に一言。(ネタバレ?) エイリアンのように戦って戦って勝つ!っていう女主人公とは若干(だけど)違うところも気に入ったのでした。
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