七竃雑記帳
桂木 炯



 徒然3





予報に反して今日はどうやら
しっかり雨が降るようです


こうして
薄暗くて冷たい空気に触れていると

鬱々として行きそうなものですが
そんな繊細な心理なんて
中学あたりでおいてきたような感じで

今はこういった天候になると
ぼんやりとして何もしたくないかのような
気にしかなりません


年をとるというのはこういう事かなぁと思うのは
行事自体に何ら重要性を持てないことですね
最たるものが
クリスマスというもので
普通の一般的日本人の楽しみ方からくる
期待感とかそういうものからえらく縁遠くなりましてですね
身近に小さい子がいないというのも大きな理由でしょうね
還暦過ぎ二人に還暦間近二人に三十路間近一人

一体どーやって騒いだものでしょうか?


いや、まぁ他に儀式的レベルでの楽しみのほうが
馴染んでる感はありますね
それどころか
慌ただしく忙しくそれどころではないだけの話ではありますが
年末にだって月末はやってくるし
いつもより早めにやってくるもんですからね月末も・・・
そこに
年始準備だってありますしね


あぁ話がずれていってますねぇ
あと年をとったと実感するのは
諦めが早くなったかなぁというのと頑固になったなぁ
ということですね

なんだか矛盾してるようにも見えると思いますが
若いときというのはどうやっても足りない時間なのに
なんとか出来てしまったモノですが
最近は、やれることの線引きを結構手前でしてしまったりするんですね
それは、体と相談しての答えなんですが
やる気はあるんだけど、もしかしたら体がついてこんのでは??
と思って早め早めで対処してしまうんでね
勢いってもっと重要なモノだったのになぁ・・・などと思いますね


その変わり、余裕が出てきたという錯覚に陥れるようになりましたね
あくまでも錯覚ですよ、もがいてますよ、じたばたしてますよ
葛藤のベクトルも未だに内にありますが
途中で吹っ切れる(投げ捨てる)スピードが速くてですね
私、余裕あるじゃんって錯覚します(笑)
いるもの・いらないものの分け方が上手くなったってことでもあるんでしょうね
だてに自分とつき合ってないぞって思いたいんですよねぇ
全然わかってやしませんけどね、分かった気でいたいじゃないですか(笑)
外からも、余裕あるんだーって思われたいじゃないですか
そんな見栄が出ること自体若くないんだなと
なりふり構わずにいていい年でもないのよねと


頑固になったのは読んで字のごとく
あぁ譲りませんとも(笑)
いいんだこのまま頑固婆になるんだ♪


要領よくなってきたというのか
覇気がなくなってきたというのか
それでも私は
普通の人から比べると随分動きすぎらしいです
いいんだ
止まったら死ぬんじゃ〜(by寛平師匠爺さんネタ)


この年になって慌てないのかと聞かれても
何で慌てなけりゃなんないんだろうとか思ってるわけで
別段困らないどころか、ペース崩されるようだと困るんだよね
とか言い出すタイプなわけで
欠けた部分を補うためのパートナーだとか言われたって
独り者は欠けっぱなしなのかよ!とか言い出すようではダメですね(笑)
そんなもんは縁やからなぁ

一言ですます私
ダメか?ダメなのか?
恋愛モノが鬱陶しくてドラマも見れない私
やっぱダメかそうなのか
なのに人情モノで恋愛モノになっても平気な私
ダメか?


なんかね思考が男よりなのか女よりなのか自分でも分からないんだけど
もの凄く女らしい(と言われる説明のつかない感情的な)考えの人って苦手だし
もの凄く男らしい(と言われる植え付けられた斯くあるべきな)考えの人もなんだよね
ということは自分てどうなんだ?
親にも変わってるとはよく言われるけどね
だから、あんまし家では内面のことは言わないのよ
あ、でも自分の女(男)らしい部分が分かってて時折嫌で
でもそんなふうにどうしても考えちゃうって人は好きなんだよ人間らしくて


だから
人って好きなんだよね・・・
と思えるようになったのは最近
それも年のせいなのか?
ちょっと前まで人って嫌いだったからね自分を含めて(笑)
他人も自分と同じように
自分とは別のポイントで悩んでたりコンプレックスを持ってたり・・・
というのがなんとなーく感じられるようになってからですね
なんとなーくね、ホントは違うかも知れないけど
悩みがないっていうことは無いんだものね


日々精進
味わい深いおばあちゃんになるぞっと


2002年11月25日(月)
自己紹介 目録 手紙



My追加