あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 ハリポタその後に 2002年02月19日(火)

 ハリーポッターが全世界的なブームになって、今までは児童書の一冊も見られなかったような書店でも、児童文学やファンタジーのコーナーが設けられるようになってます。
 そもそものハリポタシリーズ。多用される四倍角の文字が非常にむかついて読みづらかったとか、日本のキャラクター小説の手法を取り入れた、ストーリーとしちゃ非常にオーソドックスな児童文学じゃないかとか、いろいろ思う事があるんですが、まあそれは置いといて。

 なんつーか。
 その「ファンタジー特設コーナー」
 非常に近寄りづらいです。

 いやこれは、昔から英米児童文学にどっぷりはまって、一時期はそれ以外の日本の小説なんか見向きもしなかった人間の、曲がったプライドなんですが。
 ダレンジャンとかネシャンとかの大きなポップや、ハリポタの映画のポスターとかで仰々しく飾り立てられたコーナーの前に立つのは、非常に気恥ずかしい。
「なんだあいつもハリポタのファンか」と思われるんじゃないのか、とか。
「ブームに乗せられてファンタジーなんか読んじゃって」とか
そんな風に思われるんじゃあ、などと考えてしまうんですな。
こんなブームが来る前は、松本駅前のパルコブックセンターとか、ひそかに良質な児童書を置いてある所へ行って、「お、ここはM・マーヒーが置いてある」とか、一人ほくそえんだりするのが楽しみだったんですが、ねえ。

せっかくの特設コーナー、何処へ行っても同じ品揃えってのも頂けないのです。
日本の児童書なら
 佐藤さとるの「誰も知らない小さな国」のシリーズとか
 荻原規子の「勾玉シリーズ」とか
 作者忘れたけど「光車よまわれ!」とか
外国のものでいえば
 スーザン・クーパーの「闇の戦い」シリーズとか
 アリスン・アトリーの「時空の旅人」とか
 アラン・ガーナーのシリーズとか
あとあと
 「ツバメ号とアマゾン号」のシリーズとか
 「ダンクトンの森」とか
 「グリンノウ」のシリーズとか
これは並べとかなきゃ!みたいな本が他に沢山あるだろうと、そう思ってしまうのですよ。
(つか、その辺りを読んでなくていきなり「指輪物語」に入れるのか?)






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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe