デコラのひとりごと。
TOP|←|→
2002年07月11日(木) |
真夜中の化粧は元気の魔法。 |
その昔、私は不安定になると 真夜中に化粧して着飾るという癖があった。 落ち込んだり淋しくなったりするのは決まって週末で、 多分、その頃は短大を卒業し、近くに友達もいなくなり (仲良しな友達はみんな実家に帰ってしまっていた) 趣味もなく、若いパワーをもてあましてたんだと思う。 完璧なくらいに化粧して、髪を結って、服も着替える。 真夜中過ぎ、出掛ける場所も遊ぶ友達もいないというのに。 それでもなぜだか、そうすることで少しだけ元気になれた。 好きな本を読んで救われることも幾度となくあったが、 あの頃の私にとって「真夜中の化粧」は なによりも元気になれる魔法だった。
今は真夜中に化粧なんて、思いつきもしない。 今日ふと思い出すまで、すっかり忘れてたくらい。 それだけ今の私は安定してるってことなんだろうか? 確かに。あの頃のように理由もなく泣き出したりすることはもうない。 日々が忙しく過ぎてゆくというのもあるし、 遊び友達が増えたというのも大きい。 そしてなによりも、私は「書く」ことを覚えてしまった。 思い出した、というべきか。 数年前、私に書くきっかけを与えてくれた人がいた。 彼女がいたから、今の私がいるのかもしれない。とも思う。
時々、すごく自分をからっぽな人間だと思って凹む日がある。 そんな時、私は自分に言い聞かす。 私には「書く」ことがあるじゃないかと言い聞かす。 少なくとも書いてるときの私はきっと、からっぽじゃないから。 思い出して、私は小さな、本当に小さな自信を取り戻す。
真夜中の化粧。 それは、私が私に自信を取り戻すひとつの方法だったのかも知れない。 今は、真夜中に化粧なんかしなくても平気。
それはきっと、あなたのおかげです。 Thank you,my friend. 元気出してね。
decora
|