デコラのひとりごと。
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2002年09月14日(土) 3連休。1日目

カフェのオープンテラスに彼女はいて、
遅れてきた私はその向かい側のイスにドカリと座り込み
唐突に「明日、遊園地に行こうよ」と言ってみた。
晴れた午後。風の吹くビル街。見上げるとビルの天辺に青空。
彼女は一瞬眉をひそめたが、聞こえないふりをしたかったのか
「飲む?」とプラスチックのコップに入ったカフェラテを差し出した。
ひとくち飲むとそれはとても甘く、察した彼女は「血糖値が下がった」
のだと言い訳した。
「いや、ところで遊園地に行きたいんだけど」
もう一度言うと、今度はあからさまに嫌な顔をして
「まーじーでー?」と彼女は言う。
「うん。まじで」と私は言い、それから「行きたい行きたい行きたい〜!!」と
足をバタバタとさせた。
しかしそれは、「若いふりはやめなさい」との一言で却下される。

今日の目的、というのがアジアマンスという催しもので
アジア各地の名物料理が屋台で食べることが出来るというもの。
・・・だったはずが。会場前で愕然。それは明後日からの開催だった。
「ちゃんと調べて来いよ〜〜」と、私。
「だって、三連休から始まるって思ったんだもん〜〜」と、彼女。
でも正直、私はそのことはどうでもよくて。
「アジア〜〜〜」と、しつこくうめいていたのは彼女のほうで。
「じゃ、夜は沖縄料理食べに行こうよ」すべては私のひとことで解決。
あぁ食欲の秋。

では、これからどうしようか。となった時、
「家でゴロゴロしたい」と、言い出す彼女。
「せっかく出てきたのに?」と、怒る私。
しかし、「40分も遅れてきたくせに」の言葉に完敗。
仕方なく、帰る電車に乗る。
電車の中で、どちらからともなく「やっぱ、オケる?」と言い出す。
近所の200円カラオケ。
2時間歌って、腹が減らない。仕方がないので延長。
すべては沖縄料理を美味しく食べるため。


そんなこんなで、気まぐれに連休1日目は過ぎてゆく。
・・・遊園地はすっかり諦めモード。




decora