台所のすみっちょ...風子

 

 

朝顔の君・・・・その後のホームレス通信 - 2002年09月05日(木)

私が日頃から気にかけているご近所の川にある青い小屋。

その小屋とは、7月にこの日記で書いた

洗濯上手で巣箱作り上手なあのホームレスが住む

青いビニールシートの小屋のこと。

遅ればせながら、その後をご報告。


まず、台風でどうなっちゃったかと

思われた巣箱は今も健在。

強風でもびくともしないその良い仕事っぷりにも驚いたが、

久しぶりに訪問した私をあっと言わせたのは、

小屋がよりグレードアップしていたことだ。

小屋をすっぽりと覆うように廃材利用の

藤棚のようなものが作られていて、

朝顔のツタがその棚全体にいい感じで絡みついている。

種まいたな!

さらに良くみてみると、たくさんの朝顔のつぼみが

天に突き出すようにチョンと空を仰いでいる。

通りかかったのが、午後2時頃だったから、きっと

朝は咲いていたのだな。

朝、私が朝起きることのできる女だったら

清々しい空気と供に満開の朝顔を堪能できるハズなのに。

悔しい。

おまけに窓もないのに、葦簀まで下げてある。

風流ったらありゃしない。



大半の現代人はクーラー等々、文明の利器に

どっぷり浸かって”涼”を求めたがる。

なのにどうよ!知恵づくしの彼の演出は。

ツタが縦横無尽に絡まる小屋は、直射日光を

避けられるし影もできると、良いことずくめ。

他のホームレスの家よりぐっと涼しいに違いない。

それに、そんな全体観は見る者の体感温度を下げる

のにずいぶん効果的。

スゴイ計算だ。

大工としてはすでに私に認知されてる彼だが、

ホント、もったいないの一言に尽きる。

ガーデニングプランナー、または住まいのアドバイザー

として働くのはダメなのか!?


冷房をガンガンかけ、アイスコーヒーをがぶ飲みして

時たまひどい下痢なんかしたりする

あたしとは大違い。

「朝顔のぉ〜〜・・・・」と一句詠みたくなる

粋な生き様ではないか。

                  おしまい。


...




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