台所のすみっちょ...風子

 

 

ババを引く女。 - 2002年09月06日(金)

今日は一日中頭痛はするは、お腹は痛いはで、

最悪の日だった。

そんなワケで、私がやる数少ない家事の中で、

もっとも旦那に恩を着せられる「夕飯作り」の為に

台所に立つのもままならなかった次第である。

幸い、旦那も早く帰ってきたので、しょーがない

外から弁当を取ることにした。

昨日、うちの郵便ポストに新参者の弁当屋

のチラシが入っていたのを思い出したのだ。

メニューの写真がどれもこれも旨そうだったので、

いつかは頼んでみようと思っていたのだが、

なんたって、慎ましく、良い奥さんの私のこと

こんなに早く頼むとは、ある意味予想通り、、、

いや、考えてもいなかった。

さて、弁当がやって来て、いよいよ食う時がやって来た。

旦那は見た目もジューシーな焼き肉弁当。

私は見た目も乾燥した固そうな鰆の西京焼き弁当である。

なんだこりゃ。食してみるとホントカチカチ。

ばあちゃんが縁側でギーコギーコと削る鰹節の

固まりのよう。


しかしこんなことは私の人生には良くあるコト。

だって私はそういう女。

そういう女とは、お初の店でわざわざ一番頼んではいけない

物を選んでしまう女という意味である。

例えば、去年の冬、雨の中「スッゴイ旨い!」と

言われるラーメン屋に旦那と並んでまで入って、

その店で一番まずそうなナントカカントカという

やけに凝ったネーミングのラーメンを注文し、

ババを引いたこともあった。


それは、食の領域だけにとどまらない。

他でもそんな感じ。

これは、墓場まで持って行こうと思っていた

話だが、ナント私はカラスのウンコにまで当たった

経験の持ち主。

あれは、5年前、フリーで友達の仕事を手伝って

いた時の出来事。

遅刻しそうになり、打ち合わせ場所に急ぐべく

家を出て、足早に駅に向かっていた私に

ぽっとん、べっちょんと落ちたカラスのウンコは緑色。

頭から肩にかけて、それがツ〜〜〜〜っと。


大変な確率である。

半径何メートル内は危険地帯!なんていうなら納得がいく。

だが、その時の危険地帯とはカラスの肛門の半径である。

ちょー狭いではないか。

しばらく呆然としていたが、我に帰りとりあえず

近くの駐車場の影に隠れてウンコをふいた。

残りの駅までの道、

「まあ、”うん”(運)が付いたってことで・・、”うん”が

付いたってことで・・、”うん”が付いたってことで〜〜!!!」

とオヤジのダジャレのような言葉で自分を励ましたのだった。


どっかの方言では「うんこ」は”ババ”というらしい。

こんな「ババ引き」の人生に少なくとも5年前に気がつく

べきであった。


                    おしまい。


...




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