![]() |
隣りの奥さんと箱の中! - 2002年09月07日(土) 今日、隣りの部屋の奥さんと会った。 ここに住んで2年半になるが、これでやっと2回目。 隣りなのに。 そう考えると一年に一回しか会えないということになる。 織り姫とひこぼしみたいだ。 バッタリ会ったのは、集合郵便受けの所。 我がマンションは高層マンモスなので、 郵便受けが、ダーッと連なる一角がある。 ヒュ〜〜、その光景だけでも、圧巻。 隣りのヤツはうちの郵便受けのすぐ上。 新聞を取ろうと寄ったら、先に隣りの奥さんが いたのだ。お隣さんが手紙などを取り出してる間、 邪魔になっちゃーならない。 待った。じーっと待った。会話もしないで。 お隣だと、わかったのに話したことがないので、 何を話せばいいかわかんない。わからなすぎる。 奥さんがハンカチでも落としてくれれば、私が 「お嬢さん落ちましたよ。」と拾って会話もできようと いうもの。 が、そんなことはあるはずもなく、私が新聞を取って エレベーターに行ったら、これまた鉢合わせ。 まさか、ここまで来て「あっ忘れ物!」等と小声で呟いて その場を離れ、マンションの周りをぐるぐる回って 時間をずらすワケにもいかない。 結局、一緒のエレベーターに2人だけで乗るハメに。 すごく気が重い。なんてったってお隣さん。 このマンションに友達がいない私。ここは、一人でも 捕まえとくチャ〜ンスではないのか? でもいったいどんなテンションで? 第一声めはどんなセリフで? 緊張する。 エレベーターが開いても、やっぱり無言で乗り込む2人。 そして、ドアが閉まっても、やっぱりシ〜〜ン。 降りる階は6階である。 1っかぁ〜〜い。2かぁ〜〜い。3かぁ〜〜い。 4かぁ〜〜〜い。・・・・ここは番長更屋敷か。 そう思いたくなるくらい、四角い箱の中は 不気味で恐ろしいぐらい静かな雰囲気。 隣りの奥さんは見た目もとってもおとなしそうだ。 そして、スゴク可愛い。年は20代半ばと見た。 髪を両脇で2つに縛るその姿は、初々しく ビバ!若妻!といった感じ。 郵便と買い物袋を持ち、うつむいている。 きっと、普段でももの静かな人に違いない。 ”静か指数”を推測するに 私が110デシベルで大型旅客機並みなら、 ささやき程度の音である20デシベルのようだ。 そんな奥さんの様子を見ながら、 話しかけなければ!話しかけなければ〜!と 今にも飛びかからんばかりの勢いの私。 フフンガァ〜!と鼻息も興奮も緊張も頂点に達したところで 「6階デス」の音声が。 タイミングを失って、その後もお互いの部屋の前まで 無言で歩いた末、ぱたんとお隣り。バッタァ〜〜ンとうち。 ドアを閉めての解散となり、都会の小さな箱の中、 大切なコミュニュケーションの機会を逃したことが 悔やまれる私であった。 来年頑張ろう。 おしまい。 ...
|
![]() |
![]() |