台所のすみっちょ...風子

 

 

敏いとうとハッピー&ブルー 絵を描いていた日々 - 2002年09月12日(木)

私は画家になるつもりであった。

小さい時から、絵を描くことしか取り柄のない女であった。

筆をひとたび動かせば、学校の先生や同級生も派手なリアクションで

驚いてくれるので、もしかして、自分は天才ではないか?とも思っていた。

どのくらいの才能ぶりを思っていたかというと、ゴッホとかルノアールとか・・。

バカか。

画家になるには美大でしょ〜、と思うも、天才だからそれ用の受験勉強もせず、

高校時代は散々遊びほうけ、結局浪人。

美大専門の予備校に通いながら、浪人生活を東京でおくるハメになった。

親に仕送りして浪人生活をする手前、絶対次ぎの年には入らねば

ならなかったのだが、天才なので、イマイチ「がむしゃら」という言葉とは

無縁だった私。

予備校に通いつつ、寮の友人達と敏いとうとハッピー&ブルーの歌

”私祈ってます”の替え歌、”美大浪人バージョン”等を歌っていたりして

喜んでいた。


では、せっかくなので、披露しましょう。
さあ、皆さんもご一緒に!


題「形狂ってます」

(出だし)

かぁ〜たちに十分〜注意をする〜のよぉ〜
ちょ〜しも ちょっぴり〜控えめにして〜〜

(サビ)

あな〜たは浪人でしょぉ〜〜
上手く描けなきゃ〜ダメなの〜〜
学科のぉ〜こと等〜〜心配しないでぇ〜〜

(終わり)

ほにゃらら〜〜らほにゃらら〜(忘れました)
形狂ってますぅ〜〜〜


これは、デッサンは上手く描かなきゃだめだよ!という教えを

歌にしたもの。

”ちょ〜し”というのは、タッチのことで、エンピツでタッチを

つける時に「あんまり描き込みすぎないで、真っ黒になっちゃうし。」という事。

”学科のこと等〜心配しないで〜”は、美大受験は

実技と学科の2本立てなので、今さら勉強しても無駄、とりあえず技術の精進を目

指せ!という意味。

作詞担当者の意図は今となっては、推し量るべくもないが、

こんな感じで解釈してる。

で、天才がその後どうなったかというと、大学には入ったものの、

第一志望には落ち、今はこうして、適当に夕飯を作ってみたり旦那のパンツを洗っ

たりするだけの日々である。

浪人している時から、どういうわけか、デッサンが狂いまくりだった天才の私。


狂ったのは、絵のデッサンだけではなく、人生のデッサンも、であった。

                  おしまい。



...




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