台所のすみっちょ...風子

 

 

税金 - 2004年11月25日(木)

先週、用事があって役所に行った。

役所と言っても区役所はうちから遠いので、

行ったのは近くのほったて小屋のような出張所である。


がらがら〜とガラスの引き戸を開けて中に入る。

すると、カウンターに座っていた、

50代のおばさん、40代のおばさん、30代のおばさん予備軍といった

三人の女性が、いっせいに声をそろえて

「いらっしゃいませ〜、こんにちは〜」と叫ぶ。

客は私だけ。どうやら、彼女達はずっと前から暇を持て余していたらしく、

申請書のある台に向かうと、「あらあら水臭い」という様子で

「どうしましたぁ〜。こちらへどうぞ」などと声をかけてくれ、とても親切。

恐る恐る戸籍抄本のことを告げると、本籍はこの区ですか?と聞かれた。


私は忘れていた。戸籍抄本は本籍のあるところじゃなきゃダメなのだ。

残念なことに私のはここではない。

おばさん達にその旨を話したら、とたんに大騒ぎになった。

「あっら〜、じゃあダメだわ〜」
「ごめんなさいね〜」
「あっ、でも郵送で取り寄せもでるのよ〜」
「そうね、それがいいわ。」
「そうね、そうね、一週間ぐらいで届くわよ」

と、もの凄いカシマシさだ。

おまけに、奥でブラブラしていたおじさんまで様子見に出てくる始末。

あんまり寄って集ってかまってくれるので、

要りもしない住民票なんか取っちゃった。


それにしても・・・と、帰り道、私はなんだか複雑であった。

おりしもついこの前、税を考える偉い人たちの答申がまとまったばかり。

これからの国の財政ことを考えると、消費税をはじめ増税は必至だそうだ。


あのおばさん達には申し訳ないが、

人件費を減らしてからでも、増税は遅くないんじゃないか?と思う。


おしまい。


...




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