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天城越え - 2005年03月13日(日) 昼夜問わずの引越し準備でヘトヘトになった昨日、 眉毛だけ描いたスッピン姿でスーパーに行ったら、 近所に住むバイト先の同僚Sさんに会った。 彼女は仕事をもう一つ持っている。勤めからの帰りであった。 ちょうど、彼女は袋に詰めたあと。私も数点を入れるだけだったので、 私のマンション前までご一緒することになった。 話題は当然、あと少しで終ってしまうバイトのことである。 「でもね、ある意味、こういう終り方で良かったって思ってるの」 歩きながら彼女が言った。 「え?なんで?」 「だってさ〜、このバイトすごくおいしかったじゃない」 「うん、時給1200円で暇だしね」 「でしょ。いいバイトだからさ。例えば自分が辞めた後、 誰か別の人が入るってことになったら悔しいじゃない」 「うん・・」 「だから、こういうふうに閉鎖で解散の方が気持ち的にはスッキリするかなって。 誰かに取られるくらいなら、閉鎖の方がマシって感じ」 誰かに取られるくらいなら・・・ バイトへのその想い・・ 石川さゆりの「天城越え」のような熱さを感じた。 おしまい。 ...
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