台所のすみっちょ...風子

 

 

贈り物。 - 2005年04月02日(土)

おととい水曜日、二年間勤めたバイトが終り、

夜、事務所が開いてくれた送別会に参加した。

閉鎖になる私の部署から出席したのは仲の良いSちゃんと私の二人。


私もSちゃんも分かっていた。送別会といっても、メインが

私達ではないということを。

そう、メインは事務所のアザラシのゴマちゃんに似た、Mおじいちゃんである。

彼は71歳。もう充分働いたので、ここらへんでリタイアして

今後は住んでいる町内会の役員をするそうだ。


二時間あまり経ち、終わりも見え始めた頃、

幹事の子の動きが慌しくなった。

隠してあったのだろう。どこからか花束を3人分、紙袋を一つ持ってきた。

「長い間、ご苦労様でしたぁ〜」

拍手とともに一番にそれを渡されたのは、Mおじいちゃんである。

花束と紙袋。紙袋には何か付属のプレゼントが入っているようだった。


おじいちゃんが

「こんなにもらって、かえって気を遣わせて申し訳ない」などと

お礼の挨拶をした後、私達にも花束が渡された。

ちょっと工夫を凝らしてある。

可愛いピンクの紙のボックスにブーケがきれいにおさまっていた。


私達の部署はどちらかというと、厄介者扱いであった。

だから、当然、Mおじいちゃんのように花以外のプレゼントは

もらえないさ・・などと思っていた矢先、

幹事が、「そうだ、忘れてました〜、これこれ」と言いながら

大きな紙袋を渡してくれた。

うれしかった。絶対付属の、例えば写真立てとかのプレゼントだと確信した。

そりゃそうだ。二年間、同じ仲間として働いてきたのだもの・・と。

だが、幹事の口から出た言葉は

「その紙袋に花束入れて持って帰ってくださいね!」


言ったように、花束はボックス入り。そこにはちゃんと持ちやすいように

プラスチックの紐のような取っ手がついている。


そんな袋なくても、持って帰れるわい。


おしまい。


...




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