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ブラジャー - 2005年04月12日(火) 先週木曜日、午後三時。 歯医者に行く為に、仕度を始めた。 私は一ヶ月ぐらい前から、歯の神経の治療をしている。 部屋着を脱ぎ、スッポンポンになった姿にブラジャーをつけ、 白い長袖のTシャツを着ると、ブラジャーの肩紐が なんだか緩いような気がした。動くと肩からズレ落ちそうであった。 そこで、紐をいつもより短めに調節。ややきつめにし、早々に身支度を 整え、家を出た。 さて、神経の治療は大変だ。 歯のずっと根底の治療になるので、それ専門の医師が、 大きな顕微鏡のようなもので歯の奥を覗きながら治療していく。 それは丸々一時間きっちりかかるほど。 治療を終え、受付で料金を払い、次の予約をし、帰るべく病院を出たのだが、 駅までの道程の途中、私は胸に違和感を感じた。 なんだか、おっぱいの真ん中あたりのところで、締め付けられるような キツイ感じがある。 周りをやや気にしながら、そ〜っと触ってみると・・・ ブラジャーがずれて、本来ならふくらみの付け根にあるはずの ワイヤーが乳首のすぐ下の方まで上っていた。 それは、あと数ミリで乳首が「コンニチハ!」の位置であった。 肩紐がズレないようにと、短めに紐を調節したのがいけなかった。 一時間も診察台に寝ている格好だったから、伸びた上半身に紐が引っ張られて、 ブラジャーが上ってしまったのだ。 服の上からくっきりと浮き出る、中年女の乳首を目にしたとき、 ギョッとする人はいても、喜ぶ人など誰もいない。 世の中の迷惑になる前に気がついて、良かった。 おしまい。 ...
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