台所のすみっちょ...風子

 

 

占う。 - 2005年06月22日(水)

今日私はとある街にいた。

そこの駅前は、良く当たる宝くじ売り場があることで有名であり、

また、夜ともなると、占い師たちがどっからともなくやって来て、

人々の運命を鑑定する場所としても一般に知られている。



夕方、買い物と用事を済ませ、電車に乗ろうと駅前を通りかかると、

一人の占い師が目に付いた。

まだ、客を取るには少し早いということもあり、

占い師はそこに彼だけであった。

やや太った体に、白髪のセミロング。

何度も洗濯したようなペラペラヨレヨレのTシャツを着、

尻がはみ出してしまうような小さな折り畳みの椅子に座って、

何故か肩をガックリと落とし、ションボリしている。

そして、椅子の隣りには「開運!」と書かれたノボリが、風になびいていた。


まず、自分から占え。



おしまい。


...




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