台所のすみっちょ...風子

 

 

挨拶。 - 2005年06月30日(木)

おとといの深夜、いけないのだが、ゴミをこっそり捨てに行った。

ここでは、基本的に、前日にゴミを出すのはご法度。

で、当然、できるだけ音を立てないように、

コソコソと郵便受けのあたりまで行くと、

すぐ前の道に2人の警察官の姿が見えた。

なんたってやましい気分満々なもんだから、お縄になるような気がして、

思わずゴミを持った両手を後ろに隠しそうになった。


さて、良く見ると、そこには警察官の他にもう一人いるのだった。

背の高い、色は地味だが、柄は派手、といったアロハシャツを着た

丸坊主の50歳ぐらいのおじさんであった。

カタギではないことは一目瞭然。

警察官の2人に職務質問されている様子である。

ゴミを片手にすれ違いざまに聞いてみると、

「そりゃあね〜、確かに息子の友達にツバは吐きかけましたよ。
 うるさかったもんでね」

とオヤジ。

それだけでは、何故、彼が警察官に囲まれてるのか、ちっともわからない。

ツバを吐きかけられた友達の親が彼を訴えたのか・・?などと

想いをめぐらせつつゴミを捨て、帰りに再度耳を傾けてみる。

すると、

「いや〜、実はね〜、俺、離婚されちゃったんすよね〜」

と、オヤジったら身の上話を始めていた。

結局、彼が何故、警察官に職務質問されていたのかは、解明できなかったのだが、

1、カタギでないような人が・・・

2、警察官に・・・

3、職務質問・・・

と、三拍子揃った、「警視庁24時」みたいなシチュエーションが

面白くて、旦那の帰りを待って、早速このことを言ってみた。

「〜というわけだったのよ」
「ふ〜〜ん」
「ねえねえ、そのオヤジ、絶対、ここの住民だよね」
「そうじゃん。ここの前にいたんだから。ナニ?おまえちゃんと挨拶した?」
「えっ!?あの状況で・・・?」
「当たり前じゃ〜ん。ダメだよしなきゃ。挨拶はどんなときも大切だよ〜〜ん」


だから、職務質問中だったんだって!


おしまい。


...




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