DiaryINDEX|past|will
昨日、今日とテレビではある話題で一色だ。 平成の大横綱、貴乃花の引退。
15年の相撲人生について他人がアレコレと解説している。 もう潮時だと言う人、まだまだやれると言う人。 そんな事、どっちだっていいじゃないか。 花田光司という人が、自分で決めた事だから。
「散り際の美学」とかなんとか云うけれど、 散り際に美学なんていらない。と思う。 みっともなくボロボロになったって、 本人がそれで満足なら回りがとやかく言う事じゃない。
横綱千代の富士の引退と、とかく比べられがちだけれど 綺麗に幕を引かなかったからとて、人間性が劣るわけではない。 もっともっと無様に、もっともっともがいてみてもよかったのに。 とさえ思う。
話しはうーんと飛ぶのだけれど、 大好きな時代劇の話しを少し・・
忠臣蔵で悪名高き「吉良上野介」が 屋敷に討ち入りに入った赤穂浪士に見つかってしまうと云うシーン ほとんどの忠臣蔵で、とっても無様に描いてある。 実際はどうだったか知らないが、吉良のじっちゃんは逃げ回る。 炭だが薪だかの中に、隠れちゃったりもする。
死にたくない。 その一心で。
とても正直で分かりやすい。 その無様さが人間らしい。 みっともなくって涙が出る。 だから、吉良のじっちゃんが大好き。
いいじゃないか、みっともなくって。 いいじゃないか、ボロボロで。 綺麗事だけで生きていける人なんていないんだから。
|