2002年07月02日(火)  チョーカーは いったいどこへ 神隠し



ほぼ一日中しゃっくりをしていた、たまり@寒村です。
しゃっくり100回で死ぬって本当ですか? 嘘って言って。

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私の同居人のサリーは、なんやかやモノをくれる人です。
別に、それはたいそうなモノというわけではなくて、
金額にしてみれば100円以下のモノ、
そのほかクローゼットの中で眠っていたホコリをかぶったモノなど。

こんなこと言うのもどうかと思うのですが、
私は1〜3ヶ月で次々に住処を転々とする住所不定の身なので、
相当迷惑しているんです
サリーは私が断ると本当に悲しそうな顔をするので、
小心者の私にはそんなことできず、結局もらうことになってしまいます。

そんな私に、こんな不思議なことがありました。


一昨日の夜、サリーが私の部屋に来て、
何かをくれるのでダイニングに来るようにと言います。
私は、「またか」と思いつつもダイニングに行くと、
サリーが後ろ手に何か隠して立っています。

「一緒に暮らしてくれているお礼にちょっとしたものをあげる」

と言いつつ、サリーが差し出したものは、
緑、黄色、赤、青のマーブル模様の3センチくらいの四角い
ペンダントヘッドのついたチョーカーでした。
(チョーカーとは、首輪状の首の周りに余裕のないネックレスのようなものです)

私は息苦しいものが嫌いで、ネックレスすらしない人間なので、
チョーカーなんて全然使い道がありません。ましてや、そのデザイン。。。

でも、サリーの悲しむ顔を見たくない私は、いつものように笑みを浮かべつつ、

「ありがとう」

と言って受け取ることにしました。
その日はそれから、ダイニングの椅子に2人で座って、
小一時間ほど雑談をしてから寝ました。


次の日の朝、
前の晩もらったチョーカーをダイニングのテーブルに
置きっぱなしだったことに気づいて、
ダイニングに行ってみました。でも、チョーカーはどこにも見当たりません。
しばらく探しても見当たらないので、気になりつつも諦めて学校に行きました。


その日の夜の夕飯の後、2人でダイニングで雑談しているとき、
サリーが「ちょっと待ってて」と言って、
いきなり自分の部屋に消えたと思ったら、手に紙袋を持って現れました。

「もうすぐここでの生活も終わるから、ありがとうのプレゼント」、と。

私は、紙袋の重さにうんざりしつつも、笑顔で受け取りました。
ふと、昨日のチョーカーもここにまとめて入ってるかもと思い、中を見てみました。

中には、オーストラリアについて書かれた小さな本、
タイ料理とお菓子の古いレシピブック、猫のステッカーが入っていました。
チョーカーは入っていませんでした。


そして今日、サリーがまたモノをくれました。

サリーは昔タッパーの販売員をしていたことがあって、
買ってくれた人にあげるおまけをダンボールいっぱい持っています。
今日はその中のいくつかを私のために見つくろったので、
そのセットをくれると言ってきました。

タッパーの形をした小さなキーホルダーや計量カップの形のマグネットなど、
袋の中におもちゃのようなプラスチックの品々が入っていました。
そこにもチョーカーは入っていませんでした。


その後(今日の夜)、サリーがちょっと出かけている間に、
もうすぐこの家を出るので、家の掃除でもしようかと、
家中の床をほうきで掃いているとき、サリーの部屋のチェストの上に見つけたものは、

あのチョーカーでした

タグなども取られていて、使ってある状態でした。


私の頭は今ハテナでいっぱいです。
あれは、私にくれたものではなかったのでしょうか。
それとも、私がダイニングのテーブルの上に置きっぱなしにしていたので、
「いらない」と判断したのでしょうか。
もちろん、私は使わないので、それならそれでいいのですが、
あれはなんだったのか、夢でも見ている不思議な感じがしています。


つづく。


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