2002年09月01日(日) 春うらら 私は何を する人ぞ
今日から9月です。
オーストラリアではやっと春が始まります。
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今日は最高気温が22℃になるということなので、
午前中からホストファミリーと一緒に、ピクニックがてら、
アデレードの植物園に行きました。
サンサンと降り注ぐ春の匂いのする太陽、
すっかりグリーンになっている芝生、
サワサワとさわやかに風にそよぐ新緑の木々、
美味しい私のお手製サンドイッチ、
折り紙で作ってあげた紙飛行機で嬉々として遊ぶ子どもたち、
川辺にゆったりと浮かぶ遊覧船、
その横をのんきに通りすぎる水鳥たち、
何もかもが平和で牧歌的で、
みんながそれぞれに春の訪れを喜んでいました。
私を除いて。
風邪が完全にぶり返してしまったんですよぉ。
鼻、目、のどの奥が全てつながっていると
感知できるほどにヒリヒリする咽喉部、
鼻のかみすぎで皮が赤くなっている小鼻、
脈を打つたびにドクドク言うコメカミ、
頭皮も含めた全身の皮膚に出ているであろう鳥肌、
鼻が全く機能していないためだらしなく開いた口、
全てがただただ悲惨で、
「ベッドに横になりて〜」という気持ちでいっぱいでした。
春の訪れを物語って余すところない太陽も、
私には、拷問以外の何物でもありません。
私の悪い習性として、
楽しい計画で異常に盛り上がっている人たちに、
水を注すようなことができないので、
カバンの中の箱ティッシュで頻繁に鼻をかみながらも、
(ポケットティッシュは高価なもんで、
カバンに箱ティッシュを突っ込んでいきました。
ええ、あのでかい箱ティッシュですとも)
「鼻がちょっと出るんだよねぇ。
でも、大丈夫。全く問題なし。
そんなことより、新緑が気持ちいいねぇ。
今日は私をここに連れて来てくれて本当にありがとう!!」
という笑顔をひたすらホストファミリーの方に向けていました。
それだけでは飽き足らず、
植物園で立ち寄ったオープンカフェでは、
全く食欲がないにもかかわらず、
私:「カプチーノと、えっと、ケーキも頼んじゃおうかなぁ」
家族:「さっきお昼ごはん食べたばっかりじゃない」
私:「だって、春はお腹が空くんだよ」
家族:「もう、たまりったら本当に食いしん坊さんだなぁ」
私:「えへへ」
という意味不明な演技までして、
無理に脳天直撃の激甘ケーキを口に押し込み、
ホストファミリーの楽しいムードに加担する始末。
バカバカバカ、たまりのバカ。
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鼻が詰まっているのに鼻水が出るってどういうことですか?
気がつくと、
かろうじて表面張力で垂れるのをまぬがれている鼻水が
鼻の穴からこんもりと「こんにちは」していました。
こういうときは、吸うこともできなければ、
鼻をかんで外に出すこともできないので、
ティッシュを常に手に持っていなくてはならなくて、
本当に気が滅入ります。
明日は月曜、お休みを勝ち取った日です。
昼まで寝ていることにします。
つづく。
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