ジョージ・エルスの日記...ジョージ・エルス

 

 

オラン・チナ - 2002年07月18日(木)

この国には先住民であるマレー人(60%)
の他に中国人(30%)およびインド人
(10%)の3民族が暮らしている。

いわゆる多民族国家だ。

政府は マレー人優遇政策をとっている。
家の購入、大学入学試験などマレー人が優遇
されている。先住民族の特権ということだ。

この政策をとらざるを得ない背景として 商才
に長け 勤勉な中国人=オラン・チナへの牽制
が伺える。

現地語で オランは 人、チナ は中国の意味だ。

この国の首相はマレー人なのだが 「(この国の)
中国人をみならえ!」と言って 勤勉さが足りな
いといわれるマレー人を 叱咤激励する。

特に経済活動において彼らの活躍は肌で感じる。

僕の会社の得意先やサプライヤーをみる限り、
営業職はほとんど全てが中国人。社長職も中国人
がほとんどだ。

理路整然としながらも強引。早口でまくしたてる。
商売にむいた民族なのだろう。


3歳になる息子とふたりであるレストランで中華
料理を食べていた。しかしどうも落ち着かない。

後ろの席の中国人が 顧客相手なのか熱弁をふるっ
てる。他の席からすれば明らかに騒がしい。
しかし同席の他の人たちは熱心に聴き入っている。

息子は耐え切れず「うーさーい!」と騒ぎだした。

日本語だったからよかったものの冷や汗ものだ。

たった3歳の息子をも惑わせるパワー。


今 日本では中国脅威論が盛んだが こんなにアグレッ
シブな人達にまくしたてられたら 確かに ひとたまり
もないかもしれない。









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