ミドルエイジのビジネスマン
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2002年12月01日(日) |
いいとこ取りはできない |
11月中旬に同級生と久しぶりの再会を果たし、フワフワ気分でいたところ、その友人たちから中学3年生で同じクラスだった女性が亡くなったとの訃報をメールでもらった。ボーイッシュな魅力を放つ彼女は、強豪女子バスケットボール部の主力選手だった。病気とは縁遠いイメージの存在だったが。
たまたま休暇を取ったり、出張に出たりしたため、メールを読むタイミングを外し、同級生一同として花輪を捧げようという話にも乗ることができなかった。
ある者はクラス代表として葬儀に参列し、ある者は花輪の手配をする。こちらは一方的に旧友との絆を取り戻したような気になっていても、いざとなったら連絡もつかないでは、バーチャル関係もいいところだと打ちのめされている。
若いときには、自分の頭の上のハエを追うのに夢中で、旧友の消息を聞いても膜を一枚隔てているような感じがして、結局のところ現実感を伴っていなかったのではなかろうか。友人たちより若干遅れて自分も家庭を持ち、子供を育てるようになって、ようやく、一人ひとりの人生に共感を覚えるようになってきているのだと思う。
彼女がプレーをしているときのキビキビした身のこなしや、笑っている顔や、ショートヘアの髪型や全体の雰囲気を思い出す。葬儀には何もできず申し訳ないが、こちらが彼女のことを思えば、その人も天から笑顔を返してくれるような気がする。
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