ミドルエイジのビジネスマン
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2003年02月23日(日) ジンスキー一体

2月8日〜9日にかけて栃木県のハンターマウンテンスキー場に行ってきた。一度も行ったことがなくても塩原温泉の上にあると言えばなんとなく分ったような気になる。

年末に贅沢をしたので恒例の家族スキーをどうしようか迷っていたが、雪の大好きな次男のためにと思い、多数決を取ったら全員一致で行くことに決まった。昨年は隣のエーデルワイスに行ったので、今年は本格派と言われるハンターマウンテンに挑戦だ。

塩原温泉にリフト券セットの宿を取り、温泉宿での一泊となった。ただし、塩原温泉は周辺部に新しいホテルや趣味の良い宿ができて中心の温泉街はやや寂れているらしく、泊まった宿も時代に取り残されそうな趣きであった。お湯はやや熱めでたっぷり。日経新聞の土曜版で本物の温泉は水で薄めたり循環させたりしないものだと毎週書いてあるが、まさにそのとおりの正統派だ。温泉はたっぷりと流しっぱなしで、24時間いつでも入れるし、飲用のコップも置いてある。お父さんは5回も出たり入ったりした。

さて、ハンターマウンテンは近代的なスキーリゾートだ。スキー客よりスノーボード派のほうが多いのではないかと思う。ゴンドラで頂上まで上がり一気に滑り降りれば相当長い距離を滑ることができる。一番上は上級コースということになるがスノーボーダーが滑るので、コブはなく、斜面が急なだけなら我が家の家族も何とか滑ることができる。ここまで家族を引っ張りあげるのに何年かかったことだろう。

急な斜面はすぐ終わり、緩斜面が長く続く。いつまでもプルークボーゲンでもあるまいと昨シーズンから長男にパラレルターンを教えているので、今年も見本を見せようとその緩斜面で説明するための言葉を探しながら滑っていた何本目かで不思議な感覚のとりこになった。「足の裏で滑っている」と表現したら、お前は長嶋茂雄かと言われそうだが。

最初は「体重の移動だけで滑らかに曲がるのはスノーボードと同じ滑り方だね」などと説明していたのだが、こっちの足の内側に体重を移してなどと、足の裏に神経を集中しているうちに、まさに「足の裏で滑っている」感じになったのだ。「人馬一体」ならぬ「ジンスキー一体」というところか。

なお、上記の内容から、大部長はスキーの名人らしいという噂が立たないように注意しなければならない。その気になれば、同様にゴルフで何度も開眼した経験をつい昨日のことのように語ることもできるのだから。悪しからず。


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