ミドルエイジのビジネスマン
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不調のモニターの代替品は電話の向こうでサービスの人が約束したとおり疾風(はやて)のようにやってきた。やれやれと思って、本体と接続してみると予想したとおり正常に機能した。ここまでは良かったのだが、念入りにドットを調べてみると、密かに恐れていた事実を発見した。1個だけ点灯しないのだ。これまで使っていたのが完全無欠であっただけにつかの間の喜びも風船のようにしぼんでいくのであった。その後に起こったことは以下のメモが代わりに語ってくれる。
「修理担当殿
同梱の液晶モニターは、送っていただいたものを一回接続した後、交換しないでそのまま送り返させていただくものです。
その間の事情は、弁解となりますが以下の通りです。
交換しようと思って送っていただいた新しいモニターを接続したところ、画面左側中央にドット抜けを1個発見しました。壊れたと思った古いモニターにはドット抜けがなく気持ちよかったので、できれば交換しないで済めばいいのだが、と思い奇跡でも祈るような気持ちで試しにもう一度接続してみたところ、何と古い方も正常に動いたのでした。
電話で、サービスの方に説明したように別のモニターを接続すれば異常がないことを確認しておりましたし、黄色いランプが点灯し、モニターに通電するのも確認していました。 したがって、古いモニター側に異常が起きたとばかり思っていたので、動いた今となっては何が原因で具合が悪かったのか不思議でなりません。信号ケーブルは両サイドを螺子でしっかり留めてありましたのではずして付け直すことまでしなかったのですが、あるいは要するに線をつなぎ直してみれば治っていたのでしょうか。
いずれにしろ、実際に元のモニターで正常に機能いたしましたので、新しいモニターをそのまま返送いたします。ただし、一回接続したので保護フィルムをはがしました。
お手数を煩わせたことをお詫びいたします。」
結局ひとり相撲を取っていただけという結果になってしまった。自分から交換しろと言ったわけではないのだが、メーカーの方に色々面倒をかけることになって反省している。この後、あの新品の液晶モニターをあてがわれることになる人は、1個くらいのドット抜けには気がつかないくらいの度量の方であることを願うことしきりである。
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