ミドルエイジのビジネスマン
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2003年07月21日(月) |
パラグライダーで飛んできた |
那須高原は霧だった。
20メートルくらい先しか見えない状況で、中止になるのではないかと思っていたパラグライダー、専門家に言わせると実は風待ちの必要もない好コンデションだという。ビデオを見てガイダンスを受け、一度は飛び上がらずに走るだけ。本当に飛ぶチャンスは2回。
ゼイゼイとスキー場の斜面を登り、自分でパラグライダーを広げる。パートナーに凧上げのように本体を持ってもらい、両手を肩の高さにしたままコーチの指示に従って力いっぱい走る、走る。
パラグライダーが頭上まで上がった頃、合図があり、両手を頭上に上げてフロントライズを離し、手を肩の高さまで戻すとフワッと浮いた感じがしてヨシッと思う。だが、最初は失敗だ。初心者が失敗するのは浮いた感じがしたときにすぐ腰を下ろして「乗ってしまう」ことだそうだ。まだ、浮力が十分でないために、滑空状態で終わってしまう。これで十分な気もする。30センチ浮けば本望だと思ってやってきたからだ。ただ、欲も出るのが人間というもの。
2回目は、空中でも走り続ける覚悟で臨む。本当は、また斜面を登ってきたのでだいぶ疲れている。合図とともにソレッと駆け出す。最初にパラグライダーを立ち上げる力が要るのだ。ぜんぜん前に進まないような気がするが、負けずに頑張る。合図に合わせて、握っていたフロントライズを離す。手を肩の高さに戻して、なお頑張り続けるとフワッと浮く感じがする。ここで「乗ってしまわずに」ビデオで見た子供のように空中でもバタバタ走り続けていると、今度は本当に舞い上がった。
霧がかかっていたせいもあるかもしれないが、実は夢中だったので、空中でのことはあまり覚えていない。3メートルくらいの高さまで上がったのだろうか。着地してからコーチがガッツポーズをしてくれたのが嬉しかった。
ブーたれていた某パートナーも、二人でペアを組んだ息子たちも皆成功し、全員がハッピーだった。次男は来年も来たいという。小学生でもできるのは体重が軽いからだろう。非力な点はコーチが押してやればカバーできるので、最初から成功するのは教わったとおりにする小柄な子供たちだった。
優しく、しかし力強く励ましてくれたコーチの方々に感謝したい。
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