![]() |
![]() |
夕方四時三〇分を過ぎていたでしょうか。 そろそろ仕舞い支度をしようかと思っていたところへ、工事現場の隣の家の旦那さんが駆け込んできました。 「ボイラーなんだけど、14年前に家を新築して、そん時に○○住宅設備さんに工事してもらって入れたんだけど、すぐに火がつかなくなって、そん時は○○住設さんに電話して来てもらって、結局交換になっちゃったいね。それが、また昨日から火がつかなくなっちまって、スイッチ入れてもぴかぴかするっきりで、○○住設さんのとこの電話は、かけてみても使われておりませんって言うだよ」 と、凄い勢いで話しはじめました。 どうやらボイラーが壊れたらしい事はわかるんですが。 結局どうして私達の所へきてそんな話をしているのか、さっぱり解りません。 ○○住設さんって言えば、たしか家の近くにそんな看板が立っていたような…。 そこの電話番号を教えて欲しいってのか、それとも、私達に修理を頼みたいのか……でも、この家のさらに隣は設備屋さんだったはず……。 こっちの気持ちも知らず、その旦那さんは延々喋り続けます。 「……それで、この前のときはメーカーから修理の人が来て、結局ボイラー交換になって、新しいのにしただよ。それで今回も、メーカーの人に来てもらう事になると思うだけど、○○住設さんは電話通じないし、辞めちまっただかな?」 ……知りません。 てか、それが聞きたくてうちらの所へ来たわけじゃねえべ?(笑) ようやく旦那さんの話を遮って、結局どうして欲しいのか確認すると、仕事が終わった後でいいから見て欲しい、との事。 どうして結論から先に言ってくれないでしょうねえ(笑) ボイラーの故障ってのは、メーカー修理になるか、もしくはなんでもないかのどちらかなので、さっさと見に行ってあげる事にしました。 ◇ ◇ ◇ で。 見に行ってすぐにわかりました。 ボイラー故障の原因。 灯油タンクが空でした。 旦那さんいわく、「Eの印のところならまだ残りがあると思ってただよ」 ……車と一緒で、給油ランプがついてもまだ当分大丈夫だと思ってたとか。 あの、Eのところに印が来てしまったら、そこから下へはあの目印は下がらないんですけど。
|
![]() |
![]() |