デイドリーム ビリーバー
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2001年08月30日(木) 夏の終わり

自分の生活や心に、あまりにも必死な時、
私は、日記を書く余裕がなくなるらしい。

いろんなことがあって、いろんなことを考えて
気がついたら、8月はもう終わりだとか。

なんにもないときは、ほんとに、なーんにもなくて
私ってほんとに生きているの?なんて、思ってしまったりもするっていうのに。
まとめてくんな!ばらけて来い!…なんて。
そんなもんなのかな。


この夏、
会いたくないと思っていた元彼に、会った。
会うまでも、まあいろいろあったんだけど。

すごく迷ったけど、会ってよかった。

会わないのは、子供っぽい逃げのような気がして。
会ったときも、クールにかっこつけようかとも思ったけど
それじゃあ、あの頃と同じだと思って
とにかく、素直にありのままに接することにした。

それでバカにされるような生き方は、してこなかったはずだって思って。

彼と二人で話せた時間は短かったけど
あの頃に戻った感じで、なつかしかった。

なつかしいなんて、思う自分にびっくりした。
いい思い出じゃなかったはずだったから。

彼のことは、ずっと思い出さないようにしていたから
顔もぼやけていたけど
そのぼやけた記憶よりも、優しい目をしていた。

私はどこかで彼を、極悪非道の人みたいに
思い込んでいたかもしれない。
そうして、その彼と、時を過ごした自分自身にも
人としてどうだろって、嫌悪感をもっていた。

「お前のことは心配だった」
って言われた。
あの頃は自分も最悪だったけど
お前もかなりやばかったからって。


彼は、そんなあの頃の私に、きっと必要だったんだ。
何にも言わずに、ただそばにいて
肌のぬくもりを感じられる人が。

そうやって、
考えることから逃げていたような自分が、ずっといやだったけど
本当は、あの頃だって、いやっていうほど、いろんなことを考えすぎていた。
出口のない迷路みたいな、あとのない考え。

あれが、恋愛ならきっともっと良かったんだけど
あいにく私達には、そういう相手がいなくて。

だけど
彼の目を見て、彼と話して

ああ、私、この人のことを好きだった
って思った。

恋愛ではなかったけれど。

もう、消さなくていいんだ。
いい思い出なのかどうなのかは、今でもよくわからないけど。
過去なんて、ほんとは誰だって
恥ずかしくて情けなくてしょうもないものなのかも。
あの頃の自分がいるから、今の自分がある。
当たり前のことなんだろうけど
今になって、やっと、心からそう思える。


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