戯言。
2002年10月31日(木)  Happy Halloween!

「ねえ、オーリィ」

「....なに?」

がばっ

「!!!」

「あはは、驚いた?」

「そりゃもう....で、どうしたの?リジィ」

「Trick or treat!」

「....」

振り返ると、暫くぶりに見る、かのホビットがいた。

「....フロドだ」

「さすがに耳と足はそのままだけどね」

照れたように微笑む君の頬はバラ色に染まっていて。

「....で、返事は?オーリィ」

そう言って僕を見上げる可愛らしいホビットに、僕は完全
降伏した。
でも、僕を驚かせたぶんのお返しはしとかないとね。

「Treat!....でも今お菓子持ってないからこれで勘弁」

ちゅっ

「//////....オーリィ」

「アメ玉よりも甘かったでしょ?」

「....まぁ、ね」

口ではそんなこと言ってても、さっきより更に赤く染まっ
た君の頬が真実を告げてるよ、リジィ。

でもスッカリ忘れてた、今日がハロウィンだってことを。
ま、こっちではもう少し後のガイ・フォークスの方が盛ん
だから仕方ないっちゃ仕方がないんだけど。

「さて、じゃあ作ろうか」

「....何を?」

「ハロウィンに付き物のアレ」

「ひょっとして」

「そ。何故かカボチャがあるしね」

部屋の隅にゴロンと転がるオレンジの物体を見やって。
なにやらゴソゴソと買い込んでると思ったら。
こういう時だけ用意周到なんだからねぇ、僕のリジィは。

「ねぇ、オーリィ」

「ん?」

返事をしたら、目の前のホビットが抱きついてきて。

「アリガト」

「どういたしまして」

「それと....」

こつん

額と額をくっつけて、言うセリフはもう決まってる

「「Happy Halloween!」」

君が傍にいるだけで毎日がもっと色鮮やかになっていく。
こんな日々が、ずっとずっと、続きますように!

*****

突発ハロウィンネタ、オーリジ編。


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